立木文彦、休まないきっかけは内村光良の一言!
- サエグササエル
- 2022年11月19日
- 読了時間: 4分
声優・ナレーターの立木文彦が、2021年10月16日放送のTBSラジオ『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』にゲスト出演。その独特の声の秘密、そして声優として困る仕事について語った。
声の仕事に興味を持つようになったのは、中学3年生の時、親戚(遠縁)のおばさんに「ふみ坊、いい声しとるね」と褒められたこと。だがその時は綺麗なソプラノボイスだったそう。
その後、声の仕事に興味を持ち、ある日、本を見ていたら、『演技・声優科』のある学校を見つけ、専門学校に入学。その後、若手時代はスタジオ見学をするなどして自己アピールをし、仕事を得ていった。
ちなみに、若手時代は親戚のツテがあり、世田谷区に住めたという。
だが、その若手時代にがなるように叫んだり、老人役の声を出すためにあえてかすれさせたりして頑張ったため、現在のような声になった。そして、酒焼けもあると語った。
お酒が大好きで、ウイスキーをよく飲むそう。だが、生臭いものが苦手でイカの塩辛などが苦手。
また、甘い物も大好きで、喉のケアのためのハチミツや、生クリームも大好きと語った。
ちなみに、この声を活かし、カラオケではサザンオールスターズや柳ジョージを唄い、「似てる」とよく言われるそう。
声優業あるある
その後、『聖戦士ダンバイン』(83.02~84.01)のゼット・ライト役で初レギュラー出演。
そして1995年には、『新世紀エヴァンゲリオン』(95.04~96.03)の碇ゲンドウ役に。
ゲンドウは48歳の設定だったが、立木は当時32歳。
実はゲンドウ役のオーディションは終わっていたが、担当声優がなかなか決まらず、プロデューサーと知り合いだったため、立木が呼ばれ、声をあてたところ、すぐ決まったという。
声優のオーディションは台本をもらい、自分で役作りをして挑む。
だがもちろん監督の意向と違う事もままあるため、その場で指示を受けて調整していくのが日常。
また、声優あるあるとして、レギュラー放送終了後、数年後に新作をやるとなった時、よほど印象的でない限り、どんなキャラクターだったか忘れてしまうそう。
だが、そんな時でもアニメはその回をビデオなどでチェックすれば思い出せるので大丈夫。
しかし、困るのがゲームのキャラクターで、アニメと違ってそのゲームの中でしか見かけないので、数年後に新作となった場合、ビデオを観ることが出来ず、ゲームをやり込まないと確認できないので、なかなか思い出しにくいと語った。
『イッテQ』の裏側は
ナレーターとして大人気の立木だが、難点なのが、長期の休みが取れない事。
出演者は多めにまとめて収録すれば都合がつくが、ナレーションは編集後、最後に行われる作業のため、各現場の放送前ギリギリになって呼ばれるので、スケジュールを空けにくい。
なので休む時は代役を立てるか、完全に交代する時だという。
人気番組『世界の果てまでイッテQ』の場合、立木は実際に放送される前と、スタジオで内村光良ら出演者がVTRを観る前とで2回収録を行う。
1回、スタジオ用のVTRへのナレーション入れにスケジュールが合わず、ディレクターが仮ナレーションを充てた。
するとVTRを観た内村が、「あれ?誰これ?」となり、VTRを観た出演者の感想がズレてしまったため、それを聞いて、休まないようになったと語った。
スケジュールがタイトになる時は、マネージャーも同行して、タクシー移動になることもあるが、基本はテレビ局や編集所間の移動なので、時間の都合が合わないことはそうそうない。
しかし、それでも間に合わなかったり、急な発注の時は、最近ではやむなくスマホで録音して送る事も。
なるべく雑音が入らないようにと、トイレの個室で録った時は、壁の反響音が大き過ぎてNGになったそうで、ベストな場所として見つけたのは、車の中で、サイレンさえ入らなければ大丈夫だという。
最近はリモート収録も行われるようになり、マイクに興味を持ち始め、家電量販店でボーカルマイクなどを4つ買ったそう。
そういった機材があるなら自家スタジオを作れば、という話になったが、それをしてしまうと、24時間発注が来そうで怖いと語った。
Comments