とんねるず木梨憲武が語る映画スター中井貴一伝説!!最初に現場に作ったアレ!
- サエグササエル
- 2022年11月12日
- 読了時間: 5分
俳優・中井貴一が、とんねるず・木梨憲武がパーソナリティーを務める2021年10月2日放送のTBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会』に友情出演。木梨との交遊について語った。
「早いよ!」とこの日のために朝4時30分に起きた中井。今回は10月3日(日)にリリースされるデジタルEP『木梨ミュージック コネクション3』に収録される、阿木燿子・宇崎竜童夫妻が書き下ろした楽曲『ジグソーパズル』に参加したためだが、事実上の友情出演。
番宣でのテレビ・ラジオ出演も少ない中井だが、「不得意なのよ」と謙遜。一方で共通の友人、佐藤浩市は割と番宣出演するが、意外と乗り気なようで、過去に中井が佐藤と2人で番宣のために地方のテレビ局を回った際、ある局で、「(テレビ局のマスコット)キャラクターになってください、みたいなこと言われたのよ」とオファーされ、難色を示していたら、佐藤が「貴一がやるなら、やってもいいよ」と言われ、「やんのかい!?」と驚かされたという。
というのも、かつてはバラエティー番組には佐藤浩市は一切出なかった。佐藤はよく中井に、「俺は役者だよ?映像の役者だからね。舞台とかライブとかそういうのは、やんねえんだよ」と言っており、先に木梨の出演するバラエティー番組などに出ていた中井が、番宣の雰囲気などを説明して佐藤を説得し、佐藤が出るようになったため、現在のようなスタイルへの豹変ぶりに驚いた。
映画スタジオへの本格ケータリングの元祖は中井貴一!?
中井と木梨は、以前から知り合いではあったが、2002年に放映された三谷幸喜脚本映画『竜馬の妻とその夫と愛人』で共演し、親交を深めた。中井は「役になると、本質が見える」という考えで、共演する事で人柄を知れて、仲良くなれると語った。
加えて、共演中は生活リズムが一緒になるため、ゴルフなど共に行動するようになり、親密な付き合いになるという。
また、当時の思い出として、この映画の撮影中、当時は現場にまだ本格コーヒーが用意されてなかった。インスタントコーヒーが置いてあるだけだったが、「店作ったんだよね、中にね」と中井が言うと木梨が「中井さんがスターバックス呼んじゃったよ、もう!」と反応。
スタジオに出演者の溜まり場が無く、中井に知り合いがいて相談したところ、「やってみましょう」と言ってもらい、スタジオの中にスターバックスコーヒーの機械を入れてもらい、撮影の日には朝スタジオに行くと、支店から持ってきた豆を使い、コーヒーを淹れてくれる本格ケータリングが実現した。
木梨は、「そういう事やったの、中井さんが最初じゃないかな。ヘタすりゃ(スターバックスの)看板まで、なんとなくわかるように付けてくれて」と語り、中井は「照明部が照明全部当ててくれたの」と、現場の製作陣の好意的な受け入れも伝えた。
そして撮影が中断すると、機械が音を出して動き出し、「中井さんがくれたタダだから、(みんな)ガバガバ(飲んで)…」と出演者とスタッフが飲みまくっていたと木梨は語った。
まさかのアクション!?
『竜馬の妻とその夫と愛人』の最後のシーンで、木梨は怒る中井から逃げるところを、俯瞰で撮っていたが、中井は「この人、セットの無い所逃げるから!」と木梨は映画俳優では考えられない動きを連発。
カメラは動かないようにしていたので、中井は木梨を捕まえ、カメラのフレーム枠内に戻したが、さらに木梨は持ち前の運動神経で、3mぐらいの高さの高台のセットから、着物でポンと飛び、中井は無茶なアドリブに唖然とした。だが中井は木梨を追わなければいけないため、やむなく続いて飛び降りることに。
市川準監督やスタッフは大爆笑しながらカメラを回していたという。
その他にも、撮影ではセリフを全て入れてくる中井に対し、本番ギリギリまで台本を読んで、カメラが回ると座布団の下に台本を隠す木梨。
ある感動的なシーンでは、木梨は新幹線の中で役に入り込んでその感動的なシーンを読んだため、人目もはばからず車内で大号泣したが、数日後の本番では一切泣くことが出来なくなり、4~5回テイクを重ねたが泣けず、同じシーンを付き合った中井の手をつかみ、どんどん力が入り、後で中井の手に木梨の指による青アザが出来てしまったと明かした。
新曲『ジグソーパズル』は間違い電話から?
今回の共演では、中井の留守番電話に木梨から、「最高の曲上がった。最高!今どこ?もしあれだったら電話して」と頼んでもいないのに何の脈絡もなく入っていたため、間違い電話かなと思って、掛け直したところ「最高の曲なのよ、中井さん」と誘われ、やむなく参加することに。
そして渡されたデモテープも木梨が唄っていたが、既に気持ちが入った木梨節で、ガイドボーカルの平坦なものではなかったため、なんとなく推測して、こんな感じかな?と合わせて練習して用意してスタジオで唄ったら、木梨から「仕上がって来てるね~」と言われたため、「仕上がるワケねえじゃねえか!」と放送中にツッコんだ。
そして後で木梨の歌が譜面通りなのかスタッフに確認すると、「全然違います」と言われ、また唖然としたと語った。
またレコーディングも、7月に行われていた香取慎吾との舞台『日本の歴史』の千秋楽で肉離れを起こして、1週間後に映画の撮影で京都入りを控えている最中に木梨から、「中井さん、いつ来る?」と急かされたため、満身創痍の中、行ったという。
中井が木梨と唄うのは、どこかの宴会か何かで、2人で『あずさ2号』を唄ったのが最初だそうで、また、曲を製作した宇崎竜童・阿木燿子夫妻とは、津川雅彦主催の食事会で対面し、知り合いだった。
映画『四十七人の刺客』で名は連なっているが、現場での共演はしていなかったため、今回が中井と宇崎の本格初共演となった。
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