top of page
  • 執筆者の写真サエグササエル

イギリスの隠れたリゾート「ウィットビー」

イギリスのリゾート「ウィットビー」(WHITBY)



イギリス・ヨークシャー州にあるウィットビーは黒海に面するリゾート観光地。西暦657年に誕生し、かつては港町の印象が強かったが、現在はリゾートに。

港町の顔も残り、名物は「フィッシュ&チップス」。「ヘイク(メルルーサ)」、「ハドック(モンツキダラ)」、「コッド(セイヨウマダラ)」、「ハリバット(オヒョウ)」、「レモンソール(ババガレイ)」などの様々な種類の魚のフライがいただける。

探検家キャプテン・クックがここで修行したことから、銅像が建てられている。

人口は約1万3000人。

海での救命作業を行うのは約30人の地元ボランティア。なにかあれば、ライフボートステーションに駆け付け、ボートを出す。


「スウィングブリッジ」



エスク川にかかる橋。船が通る際は、橋が中央で回り、船を通す。


「ライフボート博物館」


1914年に起きた、「病院船ロヒーラ号座礁」の記録がある。船は大破し、234人中145人を救助した記録が残っている。それにより、ウィットビーは海上での救命作業が代名詞となった。


「ウィットビー修道院」


歴史ある建物で、13世紀に建てかえられたが、現在は廃墟。


ヴィクトリア女王が愛した「ウィットビー・ジェット」



ウィットビーの海岸では、打ち上げられた「ウィットビー・ジェット(黒玉)」がたまに取れる。「ウィットビー・ジェット」は、水の中で化石になった樹木で、磨けば綺麗になり、やわらかく加工しやすいのが特徴。ウィットビーの物は質が良いと言われている。

また、幸運を運んでくれるお守りとしても人気で、元々は、身につけると溺れないというおまじないがかけられていて、海の男たちのお守りとして地元で愛された。

そしてヴィクトリア女王が愛用し、一躍人気になった。

「ウィットビー・ジェット」は地元で作られるビールの名前にもなっている。


このページは、2017年3月26日放送のNHK-BSプレミアム『桃源紀行』を基に製作しております。



閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

天皇のディナー・3 後醍醐天皇を支えた庶民の味

2020年1月12日放送のNHK総合『天皇のディナー~歴史を動かした美食~』では、不遇な天皇【後醍醐天皇】と食を特集。 『傍流の天皇』と呼ばれた後醍醐天皇がその道中、本来味わうはずの無かった庶民の食べ物に救われた事を紐解いた。 隠岐へと流される天皇に捧げたお菓子...

天皇のディナー・2 英国王室との絆をつないだ宮中晩餐会(後編)

2020年1月12日放送のNHK総合『天皇のディナー~歴史を動かした美食~』では、天皇陛下と関係が深い食事を特集。 大正・昭和と初代宮内庁主厨長を務めた天皇の料理番こと、秋山徳蔵(1888-1974)氏が大正時代、イギリス皇太子を歓迎するために行われた宮中晩餐会で腕を振るっ...

Comments


bottom of page