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  • 執筆者の写真サエグササエル

スペイン・パンプローナのふれあい街歩き情報

牛追い祭りの街「パンプローナ」(Pamplona)



スペイン北東部ナバラ州の都市。

紀元前1世紀、ローマ将軍ポンペイウスが築いた砦が発端となり、改築の末、要塞都市となった。

「パンプローナ」の名も、ポンペイウスに由来する。


丘の上に上がるためのエレベーターがある。


街では、くじ引きが行われている。一口0.8ユーロで、売り上げは慈善活動に使われている。

クッキーやオリーブ、ボール、自転車、最高で車が当たる。


音楽学校があり、学期終わりにはコンサートや街でパレードが行われる。


大人たちは「ペーニャ」と呼ばれるサークルのようなグループを作り、集まって飲む。


7月には、サン・フェルミン祭が行われ、その中の一つ、牛追い祭りが有名。祭は旧市街を中心に行われる。

白と赤がナバラ州特有の証。

主に若い独身の男が参加し、家族が出来たり、年を取ったりして、見学に回る。スカーフは正午に巻くのが決まり。

市庁舎前広場で開会宣言が行われ、ダンス大会や、石かつぎ大会も行われる。

石かつぎの世界記録は、ナバラ州のサラレギ選手が上げた329㎏。


「サント・ドミンゴの囲い場」


牛追い祭り期間中、毎朝8時に6頭の牛を放つ。牛は850m先の「パンプローナ闘牛場」(Feria del toro)へと向かう。

「エスタフェタ通り」で牛はスピードが落ちる。


「サン・フェルミン」(272-303)


パンプローナ出身者初のカトリック司教。キリスト教化に貢献した。

旅の途中、首を斬られ、白いスカーフが血で真っ赤に染まったことから、赤のスカーフが祭のトレードマークになった。


「サンティアゴ巡礼路」


カトリックが、聖ヤコブの遺体が見つかったサンティアゴ街を目指した道。約750㎞。

「フランス人の道(巡礼路)」とも呼ばれる。現在も、その道をたどってみる教徒や観光客、大学生などが多い。

パンプローナでは、3m毎に金属のプレートが地面に埋め込まれている。

巡礼に必要な用品を扱う店もある。


お葬式で使う楽器「チャラパルタ」


木で組んだ木琴のような楽器。棒の底で突くように叩く。基本的に二人で演奏し、ノリで地面も叩く。

「音は魂が旅立つのを助ける」という言葉があり、葬儀などでも演奏される。


王たちが眠る「パンプローナ大聖堂」


14世紀から100年かけて建てられた。ナバラ王国の王たちが眠る。


大会も開かれる名物料理「チストーラ」(Txistorra)


長い腸詰め料理。豚・塩・ニンニク・パプリカをミンチにして詰める。

毎年コンクールが開かれている。


「アホ」を使った料理「バカラオのアホアリエロ風」(Bacalao al ajoarriero)


干したタラの塩漬けと、干し赤ピーマンのトマトソース煮。

スペイン語で『アホ』とは、ニンニクのこと。同じく、『アリエロ』はロバで物資を運んだ人たちのこと。この料理は、アリエロの人々が日持ちする食事として生み出した。


豚を使ったお菓子「トルタ・デ・チャンチゴリ」(Tortas de txantxigorri)


干した豚の皮を使ったラード菓子。


塩が名物の街「アニャナ」



バスク州の街。7000年前から続く塩づくりが盛ん。名物料理は牛肉に特産の塩を乗せた「塩の花のステーキ」。


「サンタ・エングラシアの泉」


塩水が沸く泉。2億5000万年前、この土地は海だったため、その名残が今も続く。


このページは、2017年9月放送のNHK-BSプレミアム『世界ふれあい街歩き』を基に製作しております。



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