ナイツ、林家ライス・カレー子師匠に弟子入り寸前だった時代を語る!
- サエグササエル
- 2022年10月22日
- 読了時間: 3分
お笑いコンビ・ナイツが、2022年4月28日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』で、カテゴリーに特化した芸人になるかもしれなかった瞬間を振り返った。
4月22日放送のNHK『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』の吉本興業特集で紹介された、福島県住みます芸人のぺんぎんナッツの奮闘を観た塙が、自身も住みます芸人のようなカテゴリー芸人になっていたかもしれないと回想。
2000年にコンビを結成して活動し始めたナイツだったが、3~4年活動しても漫才協会に入っても芽が出ないでいた。
そんな頃、林家ライス・カレー子師匠の娘で、同じマセキ芸能社に所属している林家まる子から誘われ、ナイツ2人でお邪魔したところ、「良かったら、環境漫才の後継者になってくれないか?」というような趣旨のお誘いを頂いたという。
環境漫才とは、林家ライス・カレー子師匠が行う環境問題をテーマにした漫才で、師匠は時代に先駆けて環境漫才をやっていた。舞台も寄席のみならず学校に授業形式で出張することも多く、文化庁関連の仕事などかなり仕事量が多かったので、ナイツもどうかと誘われ、教材となる本も教えてもらい、帰りに本屋に立ち寄って、考えたという。
実際、ライス・カレー子師匠のご自宅にお邪魔した際、環境への配慮から、洗剤を置かずに食器はたわしと水で洗い、シャンプーも使わないなど、徹底して実践していた。
しかししばらくして、事務所とも相談した結果、弟子入りして環境漫才を受け継ぐよりも、自分達の形を見つけていった方がいいのではないかと至り、師匠には丁重にお断りしたと振り返った。
だが、2か月後に電話が掛かってきて、取ると「どうなってんだ!!」というライス師匠からの怒号が。続けて、「お笑いポポロ見たぞ!環境漫才やりたいって言ってんじゃないか!僕に内緒で勝手に環境漫才やるのか!?」ととんでもない剣幕だったという。
実は話を師匠からもらったその頃、塙は兄のはなわが『佐賀県』ネタでブレイクし、自身も弟で芸人という事で注目を浴び、『お笑いポポロ』からインタビューを受け、師匠から誘いを受けていた事もあって、「環境漫才の第一人者になります!」というような事をその場のノリで言ってしまい、それが掲載され、後日発売されていたのだった。
塙はなにより、師匠がお笑いポポロを読んでいる事に驚いた。
2018年、ライス師匠逝去にあたり、当時を振り返る塙のブログ
また、自宅に招かれた際、ライス師匠から「僕たちに仕事がなぜ来るかわかるかい、塙くん?」と振られ、「ホームページというのがあるんだよ」と紹介。実際、師匠達はフリーで活動し、当時では珍しく芸人個人でホームページを持っていた。
師匠は「このホームページさえあればねえ、仕事がバンバン依頼が来るんだよ!」と意気揚々と語っていたが、年代的にインターネットやホームページを扱えないため、作ってもらっているらしく、師匠は毎月「だからギャラの半分を(製作者に)お支払いしているんだよ」と明かし、塙が「あげすぎだろ!」と思うほど大盤振る舞いだった。
林家ライス・カレー子師匠のホームページ
幻の弟子・林家らっきょ
その後、ライス・カレー子師匠と会う度にその話になり、気まずい思いをしていた塙は、大学の落研の後輩、通称ジャッキーが、30歳から脱サラして芸人になりたいと頼ってきたので、まず演芸ホールで落語家のネタを観てもらった。
そして好きな芸人がいたかを聞いてみたところ、林家三平師匠がおもしろかったというので、同じ林家つながりでライス・カレー子師匠を紹介。弟子入りさせ、相思相愛にもなり、『林家らっきょ』という芸名ももらった。
結局、らっきょは現在、芸人を辞めてしまったが、塙は気まずさが無くなって安堵したと語った。
らっきょ氏最後の投稿
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