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  • 執筆者の写真サエグササエル

ナイツ塙、反対されたヤホー漫才!東京03飯塚とお笑い論交わす

ナイツの塙宣之が、2021年7月1日放送のNHKラジオ第1『東京03の好きにさせるかッ!』にゲスト出演し、ヤホー漫才誕生の経緯について語った。



下積み時代に様々なタイプの漫才をやっていく内、得意な事と苦手な事が次第にわかってきたとし、2人の声が絡み合うしゃべくり形式や、土屋の性格上、激しいツッコミのどつき漫才系が不得意だとわかり、その一方で、“好きな物を語る”という形式が1度しっくり来たという。


その漫才は、塙がイチローの凄さを3分ほど長々と真面目に語り続け、漫才師が真面目に長々と語り続けた事に対してようやく土屋がツッコむというもので、ボケ数は少ないが、塙が真面目に語るスタイルは、お客さんが結構聞いてくれたという。

そこでこのスタイルを残しつつ、逆の発想で“熱く語るも全部間違えている”というボケの形にして、好きな物だと間違える整合性が取れないので、“昨日調べてきた”事にして、当時インターネットが流行だったので、“昨日ネットで調べてきた”というヤホー漫才のスタイルが出来たという。


ナイツ塙は漫才の作り方に関して、「自分の語り口調とかから作った方が良いんじゃないかな、と思うんですよね」と漫才理論を述べた。


ヤホー漫才スタイルが出来たのが2006年の時で、もしかしたらこれでM-1の決勝に進出できるのでは、と思ったという。

そしてマセキ芸能社のネタ見せで担当の内海マネージャーにヤホー漫才を見せたところ、「ボツです。ハイ、小ボケの連続です、ハイ。コレ意味わかりません。小ボケだけです。ハイ、意味わかりません」と落とされかけたが、塙は「“内海さんの言う事をあんまり信用しちゃいけない”と思ってたんで(笑)」と、ここだけは食い下がり、自分たちの感性を信じてやらせてもらえるよう直談判し、ライブでやったところ、バカウケだったという。

また、ヤホー漫才初披露は若いお客さんが観に来る事務所ライブが先出しで、その時にバカウケし、その後に寄席でやってもバカウケだったため、2007年のM-1の予選でも大爆笑をかっさらった。しかし、決勝に進出することはできなかった。


その翌年の2008年では見事M-1決勝に進出したが、すでにエンタの神様や爆笑レッドカーペットなどのネタ番組でお客さんがある程度ヤホー漫才を知っていた状態だったため、決勝でもし無名だったら優勝だろうな、と東京03飯塚氏は憂いた。


また、飯塚氏からヤホー漫才は「研ぎ澄まされているというか、余計なものが無い」ため、古臭さを感じず、おしゃれなイメージがあるという風に言われると、塙は「音楽のイメージで作ったんですよ。僕テクノが好きなんで。自分が好きな音楽のリズムでやろうっていうので作ったんですね」と答えた。


飯塚の審査員就任は



現在はM-1の決勝審査員を務めるまでになった塙は「大変ですよ、コレ」とつぶやき、飯塚も「でしょうね(笑)」と返した。

それで塙からコント大会の審査員をやっていない飯塚に水を向けると、飯塚は「大変でしょう、本当に。本当の本当の事は言えないじゃん、たぶん。好みじゃん、笑いなんて。自分はこういうの嫌だなあ、っていうのが絶対あって、でもそれ言っちゃったら審査にならないじゃん、みたいな」と答え、塙も同調し、「まだ(ネタを)やってますからね、自分が。それもあるんですよね」と現役ならではの苦悩も語った。


若手がすべき事は



塙は「どっちかって言うとパッケージ系は好きなんですよね。4分しかないってのもあるじゃないですか」と好きな漫才の型について語り、「好きじゃないパターンの漫才は、“どうも~!”って出てきて、ちょっとボケっぽい奴の格好を、“こいつね~、頭おかしいんでスイマセン”とか言う奴いるじゃないですか。頭おかしいかどうかこっちが決めることだから、お前が先言うなよ!みたいな」と好きじゃない、若手の未熟さを挙げた。

さらに理由として、「それってなんか、大きなジャンルで言うと、フリートークのジャンルで、やっぱりネタになってないコンビが多い気がするんですよ。ネタっていうのはちゃんとこのハードがあって、当てはめていくわけじゃないですか。まだ売れても無いのに、中川家さんとかのインスパイアで、個々の能力で行ける感出してるヤツ多くて、難しい、それは!やっぱり1回形作っていかないと。散らかっちゃってるな、と思いますね」と説明した。

それを聞いた飯塚も、「ある程度技量が無くても、パッケージがよく出来てたらなんとかなる気がするけどね」と型の大切さを説いた。



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