ナインティナイン矢部浩之、若手芸人が進行役に徹することを受け入れられたワケ
- サエグササエル
- 2022年11月13日
- 読了時間: 3分
ナインティナイン・矢部浩之が、2021年11月12日放送のJ-WAVE『INNOVATION WORLD』にゲスト出演。長年レギュラーを務めた『めちゃ×2イケてるッ!!』や、2020年5月から復帰した『ナインティナインのオールナイトニッポン』について語った。
矢部が東京に出てきた時は一般人だけでなくテレビ局も、「ダウンタウン以外の笑いは、笑いじゃない」ぐらいの空気だった。
そんな中、『新しい波』(92.10~93.03・フジ)の選抜メンバーによるレギュラー番組『とぶくすり』(93.04~09・フジ)が始まったが、「一組じゃなくて何組かで、チームワークで元気よく戦っていかないと太刀打ちできないぞ」という意気込みでのスタートだった。
その後の『めちゃイケ』(96.10~18.03)では、いわゆる矢部が周りに光を与える、スポットライトを当てる立ち位置だったが、自身も若かったので前に出たいと何度か試みた事もあった。
だが、打ち合わせの時点から「“まわし”(進行役)です」と言われ、自分の気持ちよりもその役割に徹した事により、やがて業界内で“裏まわし”という言葉ができ始め、「矢部が裏まわしやってる」と認知されていった事で、自分の仕事と感じるようになっていったという。
また、自分が前に出た時の「全体の上手くいってない感」、自分が100%フリに徹した時の「全体が上手くいってる感じ」が、やり続けられる力になったと語った。
『めちゃイケ』を21年半続けられた理由について矢部は、「めちゃイケは台本があって、その台本も十分オモシロいんです。めちゃイケスタッフが考えた台本は十分面白くて、それを“台本っぽく”ないように、外でやってた、ロケでやってたっていうのが、コントに見えなかったのかなあと」分析し、人気の秘訣について、「芸人はその元々オモシロい台本を、もっとオモシロくしようとしてやってるから、一生懸命感が出てたのかなあと思いますね」と振り返った。
また、メンバー達が番組を続けていけたモチベーションについて、「芸人がやる気になれたのは、台本以上におもしろいアドリブとか、台本に無い流れとかに行った時に、必ずオンエアで使ってくれてましたね」、「“この台本超えたら、使いますよ”っていうわかりやすい答えがあったので、みんな頑張れたのかな」と現場主義だった制作の舞台裏を語った。
公開説教の理由
2020年4月30日放送のニッポン放送『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』に緊急参戦した事についても質問された。
●2020.05.01「ORICON NEWS」
当時の心境について矢部は、「覚悟して行って、一番に思ったのは、やっぱり若い時にナインティナインという城を作らないといけないと思ってやってきて、ありがたいことに自分らの番組も増えてきて、やっぱり覚悟してその時行ったのが、『ナインティナイン』を守らないと、というのが自分の正直なところで、それだけで行った!」と告白。
コンビ揃っての出演ながら、矢部が一方的に岡村に語り掛けるという“公開説教”の状態になったが、「あれをできたのは、相方やからやと」、「俺が今からやろうとしてることをたぶん、何も言わずに受け止めるやろうなという信頼感があったのよね。それがあったから言えたのかな」と振り返った。
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