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  • 執筆者の写真サエグササエル

ホリプロ社長が語る日本のミュージカルの世界の壁とミュージカル『デスノート』のウラ話

2021年4月18日放送のTOKYOFM『空想メディア』にホリプロ社長・堀義貴氏がゲスト出演。日本のエンターテインメント作品が海外進出しにくい事情を語った。



まず経済規模の話に。2016年8月に公開された邦画アニメ作品『君の名は』は興行収入250.3億円(当時)を記録した。だが中国ではベストテンに入る映画はどれも500~600億円規模の興行収入で、中国のベストテンにも入らないという。


また、現在はまだ海外意識はないが、中国は必ず世界に打って出ると堀氏は睨んでいる。


日本の作品がなかなか海外に進出しづらい事情として、「音を消して見た時に日本以外の国制作の作品はみんな感情がわかるようになっている。感情を露わにしない表現方法を取っているのは日本だけ」と解説。

日本独特の表現方法が世界進出の大きな壁となっている事を示唆した。


そこで堀氏としては、「日本語にこだわらない」ことを決めた。ただビジネスとして、ドラマ・映画などの作品の著作権はテレビ局・映画会社などに帰属し、事務所じゃないということから、ホリプロとしては、楽曲と舞台に着目、「日本オリジナル・地産」にこだわるのではなく、作品のロイヤリティーだけでやる商売に変えると提言した。


ミュージカル『デスノート』誕生秘話



演劇・ミュージカルを手掛けるホリプロステージは演出家・蜷川幸雄氏とタッグを組み、共に海外公演をいくつも行った。

蜷川氏が日本人の観客ゼロの中、本場イギリスでシェイクスピア、アテネでギリシャ劇をやり、それでいて称賛を浴びた姿に、堀社長は「蜷川幸雄が1人でCOOL JAPANをやっていた」と絶賛した。


またホリプロとしては、所属俳優の藤原竜也が蜷川幸雄氏の舞台に度々出演。海外公演にも同行し、現地の飲食店で食事をしていたところ、藤原竜也出演の『デスノート』を見た、大の藤原ファンの外国人と遭遇。海外にもファンがいることを知り、デスノートのミュージカルを世界向けに行うことになったという。


堀氏から、これから世界を視野にエンタメ発信を行う人たちにアドバイスは、「日本でやってる“日本のコレがスゴい”ってニュースは絶対信じちゃダメ!」ということ。


堀氏からすれば、全然違う方向に行っている、という。カリフォルニアロールは寿司じゃないなんて思ってる人は海外に行っちゃダメ!インド人が日本のカレー食べて不満言ってるか?なぜ日本人だけが凝り固まっているのか、と持論を展開。

「誰がやったってそう見えればいい」と、こだわりすぎないことを進言した。


その証拠として、ミュージカル『デスノート』の制作には、アメリカ人の脚本家と作曲家を起用。

ただし、アメリカチームが、「テニスを空手に変えたい」と言ってきた時は、「ダサいからダメだ」と断ったという。



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