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  • 執筆者の写真サエグササエル

ラベンダーが美しいイギリスの田舎「イーストアングリア」

「イーストアングリア」



イギリス東部、ロンドンの北東にある地域。牧歌的田園風景が美しい。

気候が温暖。好天が多く耕作にも適する。イギリスの農産物の約3分の1が生産されている。

6~9世紀、北ドイツからアングル人が定住したことから名付けられた。

点在する町々には中世の面影が残っている。


イギリス最大のラベンダー畑「ヒーチャム」


イーストアングリア地方北部の町。年間約7万トンのラベンダーが収穫される、イギリス最大のラベンダー農場が広がっている。

温暖な気候と爽やかな空気が栽培に適している。

ラベンダーが咲き誇る夏を中心に、年間約10万人の観光客が訪れる。

ラベンダーの収穫時期は7月から。

ラベンダー農場には観光客のためにラベンダーについて答える専門のガイドがいる。


ラベンダーオイルを作るための釜は3つで、1874年から同じものが使われている。

様々な実験の結果、銅製が最適となった。

250㎏のラベンダーからわずか700gのオイルしか取り出せない。

蒸溜は、刈り取りから48時間以内に行わないと、香りを保つことができない。

約1時間かけて蒸溜する。

オイルは、取り出した直後は香りが強すぎるので、約1年間寝かせてから出荷される。


王室御用達のラベンダー会社「ケーリー・ミル」


1820年に建てられた。ラベンダー農場を管理する会社が置かれている。

チャールズ皇太子の紋章が掲げられ、王室御用達であることを示す。


「ラベンダー豆知識」



イギリスと言えばバラ。しかし、バラを育てる際にアブラムシによる害があるため、アブラムシを防ぐ効果があるラベンダーを一緒に育てる。そのため、ラベンダーも人気になった。

ラベンダーの寿命は長く、30年以上同じ株から育つ。


このページは、BSプレミアム『イギリスの小さな旅 ~イーストアングリア紀行~』を基に製作しております。



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