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  • 執筆者の写真サエグササエル

京都気分を味わえる関東の小京都「栃木市」

麻と川船の輸送で発展した「栃木市」



江戸から明治期にかけて、麻の名産地だった。作付面積は日本の9割を占めていた。下駄の鼻緒などに使われていたが、ナイロンの台頭と共に衰退していった。


「横山郷土館」


横山家は店舗の右半分で麻問屋、左半分が銀行を営んでいた明治の豪商。

両袖切妻造(りょうそできりづまづくり)と呼ばれる建物には、帳場などが再現されている。

店舗兼住居、蔵、洋館は文化庁の登録有形文化財に認定されている。


「栃木共立銀行」


明治33年、麻問屋から転身。「いろはの金庫」は、ダイヤルが数字ではなくイロハになっている珍しいタイプ。


聖火リレーにも使われた遊覧船に乗れる「巴波川(うずまがわ)」



木材や農産物を都会へと運んだ。川沿いには蔵が建ち並び、約120mにわたって黒塀が続いている。

「蔵の街遊覧船」が運行している。船頭は「栃木河岸船頭唄」を唄ってくれる。

2021年の聖火リレーでは、女優・モデルの石川恋さんが乗る姿が中継され話題になった。


「木材回漕問屋跡」


ここから運ばれた木材が、江戸の深川や木場に運ばれた。


「例幣使街道」


京都から日光東照宮へ幣帛を奉納する勅使が通った道


「代官屋敷跡(岡田記念館)」


岡田家は550年以上の歴史を持つ旧家。約4000坪の広大な敷地。土蔵には岡田家伝来の宝物が展示されている。


「油伝味噌」(あぶでんみそ)


創業は天明年間で、230年の歴史を持つ老舗。


隠れた温泉宿「柏倉温泉」


栃木市唯一の温泉宿。全室離れで、搗き立ての餅や自ら育てた野菜や米を使った食事でもてなしてくれる。


豪華な山車がお目にかかれる「とちぎ山車会館」


『とちぎ秋まつり』で使われる山車が常設展示されている。


2年に1度開催の『とちぎ秋まつり』


明治7年(1874年)から隔年で行われ、140年の歴史がある。30万人が訪れる。

江戸の赤阪氷田神社からの山車がきっかけで、豪商たちが競って山車を買ったため、多くの山車が集まった。

山車が通りで出会うと、「ぶっつけ」と呼ばれるお囃子合戦が行われる。



このページは、2019年3月9日放送のBS-TBS『小京都・香り紀行』を基に製作しております。


より詳しい栃木市の情報は、栃木市観光協会のサイトで。



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