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  • 執筆者の写真サエグササエル

佐久間宣行×高須光聖、深夜のテレビマン対談(2)

テレビプロデューサー・佐久間宣行氏が、2021年8月29日放送のTOKYOFM『空想メディア』にゲスト出演。後編では、佐久間氏が手探りでテレビマンになっていった過程を紹介した。



佐久間氏が自分でお笑い番組を制作するにあたり、テレビ東京に自社制作のお笑い番組が無かったため、どんな会議をしているのか参考にさせてもらおうと最初に見学したのが、2000年代前半に放送されていた『お叱り!丸刈りータ』を手掛けるマッコイ斉藤氏だった。

当時、マッコイ氏は30前後、佐久間氏は20代半ばで、おぎやはぎがロケにたまに参加していた縁もあり、構成作家のオークラ氏に頼み、会議に参加させてもらった。

その時、佐久間氏は「ほとんどこの人喋ってるな!と思って。マッコイさんが自分で喋って、自分でゲラゲラ笑って決めてるから、あ、こういうスタイルもあるんだ」と、作家に一つずつ訊いて、プレゼンを受けるスタイルではなく、自分の面白いと思ったネタをぶつけて揉んでもらうスタイルに、自分はこっちの方が向いてるかもと思い、参考にさせてもらったという。


それと漏れ聞いた「分会(一部の班だけでやる臨時会議)やらないで全部定例会議で一個ずつ決めていく」フジテレビバラエティのスタイルを参考にし、大事な企画は終了時間を決めずに会議して、全部自分で決めていく事にしたという。


指針をしっかりしよう



また、高須光聖氏のHP『御影屋』のテレビマン対談もよく読み、プリントアウトして手元に置いていたという佐久間氏。

その中にあった「土屋さん(元・日本テレビプロデューサー。『電波少年』『ウリナリ!!』など)は「宿題(次の会議までの企画案など)」(の答え)が出しやすい、わかりやすい」というのを読み、作家やスタッフに指示を出す時のやり方をちゃんと考えるようになったという。


●高須光聖氏公式HP『御影屋』該当ページ


高須氏によると、あの対談は書籍化の話もあったが、対談相手は知り合いでノーギャラで出てもらっていたので、申し訳ないとお断りしたという(現在もHPで読むことができる)。


●高須光聖テレビマン対談集


大切にしているコト



番組制作で大切にしている事を訊かれた佐久間氏は、「1個はその番組で発明があれば良いなと思ってます。展開でも、ナレーションでも、パッケージでも良いんですけど、1個は他の番組とかぶらない発明がこの番組のどっかにあるかなって、それだけは毎回考えてはいますね。その中には出演者が“他の番組ではやっていない顔”ってのもありますけど」と語った。

また、「テレビの良さって、無料で、偶然に届く、ってありますよね」とも語った。


秋元康の本性



2018年、佐久間氏は『青春高校3年C組』で数々のプロジェクトを手掛けるプロデューサー、作詞家・秋元康氏とタッグを組んだ。

佐久間氏は秋元康氏について最初、「めちゃくちゃ悪い親玉のイメージがあったんですよ、お会いするまで」と思っていたが、実際会って仕事をすると、「あんなにめちゃくちゃやわらかで、しかもずっと企画考えてる人いないですよね」と本性を暴露。

高須氏も最初は心を許したらいけないと思っていて、「こんな優しい人と思えへんかった。あの人優しいよね。あの人、めっちゃ優しいよね」と本当の姿を語り、「ものすごい見てるし気にするし」と世間の評判もチェックしていることを伝えた。


昨今の若手芸能人は



最近の若手芸能人について佐久間氏は「今の若手はすごい分析するし、すごい反省する」と評価。その理由について、「どんなものも何回でも観れるし、スベった黒歴史が残る」とインターネット、SNS時代の影響であると分析。

昔の番組は良い所だけが残り、おもしろかったと評価されるが、今は「デジタルタトゥー」状態でスベリも記録され、かなり注意深いそうで、今の時代は逆に自己プロデュースが磨かれた人が世に出てくる、と語った。



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