円楽と伊集院光が語る「トリを務められる落語家」とは
- サエグササエル
- 2022年10月11日
- 読了時間: 2分
六代目三遊亭円楽が2021年6月15日放送のTBSラジオ『伊集院光とらじおと』にゲスト出演。パーソナリティーであり弟子でもある伊集院光と、その日の最後の出番である『トリ』を務められる落語家に必要なものについて語った。
番組終盤の告知で、弟子である伊集院光から、主催者の都合などよほどのことが無い限りネタを事前に言わない、そういうことがあまり好きではないという師匠の円楽に、申し訳なさそうに告知するイベントでの演目について尋ねると、「夏の話だろうな。落語の季節感って、今回の(二人)会では無かったけど、やっぱ大事にしたいものがあるんだよね」と季節感をアピールしたが、「ましてや寄席は、前の人がやったものから外れなきゃいけないから」と寄席のルールを語り、「これが大変なんだよ、トリを取るってことはね。もう、寄席なんてのは、あんなに出なくたっていいってほど出てるわけ。それでもって、昼夜入れ替わりなしなんて言うと、全部からズレなきゃいけないわけよ」と語ると、弟子の伊集院も、「もう吉原の別の話が出てるから、吉原の話はできないわ、とか、もう与太郎は出てるからできないわっていう、トリを取れるっていうことは、それだけレパートリーとジャンルがあります、っていうことなんで」とさらに細かな規則、暗黙の部分についても補足した。
※ 寄席では、昼夜二部に分かれ、それぞれ10名前後の落語家が出演する。
※ 寄席などの落語を行う会場では、それまでに行われた演目を記したネタ(根多)帳が置いてあり、それを見て、かぶらないよう演目を決める。
※ 与太郎噺(はなし)とは、与太郎という間抜けな男が登場する滑稽噺。
この回は、久しぶりに落語をやることで話題になった伊集院光と円楽の二人会が昼の部・夜の部と行われた13日の翌月曜日に収録された。
そして最後に、「また秋冬にね(伊集院光と二人会を)」と念押しをして、伊集院を困らせた。
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