出川哲朗が語る『お笑いウルトラクイズ』江頭全カット事件の真相

出川哲朗が、2021年9月18日放送のニッポン放送『サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930』最終回にゲスト出演。伝説の番組『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』について語った。

天野は出川のことを「隊長」と呼んでいるが、その起源は日本テレビ系『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』（89～96・不定期）にあった。この番組でダチョウ倶楽部もリアクションで大ブレイクし、出川も「M-1くらい影響があった」と述懐し、“ハマれば売れる”というほどで、若手の頃の出川哲朗やキャイ～ン、ナインティナインも参加した。また、出川とキャイ～ンの初対面もこの番組だった。

この番組の収録でウド鈴木や岡村隆史がクイズをがんばる中、天野や矢部はバスの中で待機。ツッコミは全てビートたけしが行い、番組進行もアナウンサーが行っていたため、ツッコミ芸人は不要だった。

シミュレーションも芸人がやる

番組での不正解者への過激な演出が話題になったが、実は本来ADがやるはずの不正解の方のシミュレーションも収録の1週間前に芸人たちがやらされていたと出川が語った。

そして、そのシミュレーションで出川はまさかのアバラ骨を骨折。しかし、それでは出演できなくなってしまうため、スタッフにはその事実を伏せ、サラシとガムテープを体に巻いて収録に参加。

「これはほんとチャンスだから」と覚悟を見せ、その姿にキャイ～ンは出川の事を「隊長」と呼ぶようになったという。

1回しか出演していない芸人

出川が覚悟を見せるその一方で、クイズの空中ブランコを見たイジリー岡田が「怖いからNGです」と言って拒否し、次から呼ばれなくなったという。

また、関西では有名なリポーターのタージンも東京に出たてで、ビートたけしを無視してガンガン前に出て、次から呼ばれなくなったという。

そしてもう一人、出川は「エガちゃんも実はそうで…」と語り出し、人気YouTuberとなった江頭2:50もバナナワニ園での収録で、アドリブで前に出て、「今日、俺がテレビ界に伝説を残してやるんだ！」と言い出し、ワニを背面からつかんでグルグル回り、トルネードさせ、現場は大爆笑となった。

だが、そのシーンはオールカット。出川によると、ビートたけしのお笑いに対する考えで、「お笑いはフリがあって、フリがあって、大オチ。リアクション芸人っていうのは団体芸だから」と、その収録で江頭が挑戦する前にさんざんワニを怖がっていて、いきなり江頭がワニを振りまわしては流れが崩れてしまうので、カットとなったという。

そのため、江頭も以降呼ばれず、1回しか出ていないという。