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  • 執筆者の写真サエグササエル

原由子が見た桑田佳祐と青学ドミノス、湘南ロックンロールセンター

サザンオールスターズの原由子が、2021年11月13日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、青山学院大学時代の桑田佳祐との出会いやサザンの前身となった『青学ドミノス』での活動を振り返った。



原は著書の中で桑田の第一印象を、髪型が前から見るとリーゼント、しかし後ろ髪が長く、桑田曰く、デヴィッド・ボウイを意識していたそうで、なんとなく怖そうな人だと記している。


原は75年の春に青山学院大学に入学し、軽音楽サークルの説明会に行った時、桑田はその時『温泉あんまももひきバンド』を名乗って、エリック・クラプトンの『Badge(バッチ)』(1973)を演奏していたという。


そして75年9月に、青学のキャンパスから宮益坂の貸スタジオ(斎藤楽器の練習スタジオが有力)まで移動する際、桑田が原の30㎏ぐらいのオルガンを持ってあげ運び、途中で手が疲れた桑田は、頭の上に担ぐように乗せ、異様な格好で青山通りを歩いた時に、原はその優しさに、このバンドを続けようと思ったと語った。


原から見た『湘南ロックンロールセンター』



桑田の小・中学校の同級生である音楽評論家・宮治淳一とその仲間たちが、1975年に茅ヶ崎にて組織した軽音楽サークル『湘南ロックンロールセンター』の話題に。


『湘南ロックンロールセンター』では湘南のロック好きが集まり、サザンもアマチュア時代にそこで活動し、その入会申込書には、当時19歳の原は好きなアーティストに「エリック・クラプトン、ドゥービーブラザーズ、オールマンブラザーズ」と普通に書いていたが、当時20歳のはずの桑田の申込書には、「36歳」とあり、好きなアーティスト欄には、「ビートルズと僕自身」と書かれていた、というリスナーからの投稿が。


原の記憶では、たしか大学に入学した1975年の12月以降に入会したそうで、入会する2カ月前くらいに桑田から「原さん、ブルースやろうよ~」と誘われ、サザンオールスターズの前身となる『青学ドミノス』に参加したという。


そして青学ドミノスは2カ月に一度のペースで藤沢青少年会館の集会室でライブを行い、当初はエリック・クラプトンやボブ・ディランのコピーをやっていたが、1976年の春頃から桑田佳祐オリジナルの曲をやりだし、2ndシングル『気分しだいで責めないで』に収録された『茅ヶ崎に背を向けて』が既にあり、また原の著書のタイトルにもなった『娘心にブルースを』というタイトルの曲も存在しており、それらがおそらくサザンオールスターズの初の曲だと語った。


それらの曲について原は「タイトルがキャッチーな曲が多かったですし、佳ちゃんのメロディーと歌詞の乗せ方が斬新だったんで、当時からすごいなあとは思ってましたね」と感想を述べた。


『青学ドミノス』はライブに出る度に名前を変え、1976年4月のライブに出る際にまだ名前が決まっておらず、だがポスターに載せるため名前が必要だったため、宮治が風呂の中で苦し紛れに考えたのが『サザンオールスターズ』だったという。


【補筆】桑田が語る湘南ロックンロールセンターと宮治淳一とサザンオールスターズ



2022年2月12日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、サザンオールスターズの桑田佳祐も同様に当時の事を回想。

『湘南ロックンロールセンター』は主に藤沢青少年会館の会議室や卓球室にパイプイスを並べ、サザンを始めとしたアマチュアバンド4組ぐらいが集まり、無料でやっていたと語る。


そして街にポスターを貼るのだが、桑田達のバンドの名前が無かったので宮治淳一が考え、『サザンオールスターズ』になったという。

リスナーによると『ファニア・オールスターズ(Fania All-Stars)』とニール・ヤングの『サザンマン(Southern Man)』を組み合わせたとの事だが、桑田によれば最初は「桑田佳祐&サザンオールスターズ」だった。


サザンオールスターズという名前について桑田は、「宮治さん、良い名前をありがとう!」と放送を通して感謝。

「それ以来これを超えるバンド名って思いつかないんですよ」と別のバンド名を考えた事もあると明かす。かつてビクターの高垣健ディレクターに「そろそろ名前を変えたらどうか?」と言われ、桑田は『桑田佳祐とヒッチコック劇場』という名を考えたが、反対されボツになったという。



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