名曲『いとしのエリー』は元々アルバムの1曲だった!サザンが曲に込めた想い
- サエグササエル
- 2023年1月9日
- 読了時間: 3分
サザンオールスターズのベーシスト・関口和之が、2021年5月2日放送のFMyokohama『関口和之 波のまにまにあ』で、アーティストのアナログレコードへの思いを語り、サザンオールスターズの名曲『いとしのエリー』をアルバムに収録する際に込めた想いを語った。
話題は、音楽がデータになり、伝達手段がサブスクになっている現在、失われつつある『アルバム』という概念、そしてアナログレコードでアルバムを作ることへのアーティストの思いについて。
アナログレコードは、A面・B面と表裏に曲が刻まれている。アナログレコードを鑑賞する時は、通常はA面をかけて聞き、A面の曲が終わると、裏側のB面にひっくり返して、また聞く。
関口は、「ひっくり返すという作業があることによって、そこで一息つくわけですよ。で新たな気持ちでB面の1曲目を聴くんで、そこのB面の1曲目に良い曲を入れようって考えるアーティストも多くて」。
それを踏まえて、A面・B面の1曲目、そしてA面のラストに良い曲を入れようというアーティストが多かったという。
またレコードの構造上、円周率の問題で、同じ5分の曲でも、外側に刻まれる1曲目は円周が大きい分、針が溝をたくさん通過し、逆に最後の曲は円周が小さくなるので、一番音が良いのはA面・B面の1曲目になる、と答えた。
『いとしのエリー』は宝物
そして、1979年4月5日に発売したサザンオールスターズの2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』の話題に。
アルバムの10曲目、ラストには名曲『いとしのエリー』が収録されているが、これには理由があった。
後にシングルで発売された『いとしのエリー』だが、元々シングルカットする話は無かった。だが、推しの曲ではないが大切な曲という思いがあった。
「だけど大切にしたい曲なんで、アルバムの最後に、すごい宝物見つけた!っていうような気分になってもらえるんじゃないかなと思って、B面の最後に入れたっていう…」
という聴きたい曲の頭出しが自由にできないアナログレコードの時代ならではの思いがあった事を語った。
関口流レコードの磨き方
関口のアナログレコード再評価のきっかけは、レコードは磨くと蘇るということに気付いたから。
中古レコードには手アカやホコリが付いており、さらにそこからカビが発生しやすいという。
そこで関口流レコードの磨き方を公開。
まず専用の洗浄液をポタポタと垂らし、極細の歯ブラシを溝に沿って磨くと、汚れが洗浄液に浮かんでくるという。
そして普通はそれを不織布で拭くのだが、それだとどうしても汚れが残ってしまう。
そこでマニアから聞いたのが、ケルヒャーの窓掃除用バキュームクリーナーの付属アジャスターを使うこと。
これを使うことで汚れた水が全部吸い取れると披歴した。
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