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  • 執筆者の写真サエグササエル

喰始名言集・1

ワハハ本舗主宰で、日本テレビ『欽ちゃんの仮装大賞』などを作った大御所放送作家・喰始氏が、2021年7月24日放送のTBSラジオ『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』にゲスト出演。放送で放った数々の名言をご紹介します。



「みんなこうでなきゃいけないみたいな、お仕事来ると、あるじゃないですか?」


「長く居たいと思う人は、残念ながら消えていったりして。で、“別に…”って思ってる人が長生きしちゃうわけね。それは、絶えず自分が変わっていく事を平気で見せるから」


喰始氏が放送作家を始めた頃、テレビ業界でずっと働きたいとは思っていなかった。そのため、自身も作る側の要望に合わせて台本を書いたり、企画を作ったりすることはしなかった。

作る側(ディレクターなど)のイメージに合わせてやらなきゃいけないと思ってしまうと、生き残っていけないという。


「そもそも僕は、“漫才”をあまり快く思わないタイプで(苦笑)。漫才っていうのはもっと自由であっていいのに、漫才が特に、センターマイクを相変わらず置いて。どうして?っていう風な。それとツッコミとボケがあるとか。どうしてツッコミとボケがなきゃいけないの?ツッコミ同士でもいいし、ボケ同士の漫才も、どんな話になるんだろう?と、おもしろいじゃない?それもぶっつけのトークではなくて、当然稽古場で稽古しながら作ってくんだから、ボケ同士だったらこういう話になるね、ああだね、こうだね、じゃあ1分ごとにツッコミとボケが替わる漫才やってみようか、でもいいし、もっと幅があっていいのに、どうして決めつけちゃうんだろう、というのが、特に漫才は決めつけが多くて…」


昨年の『M-1グランプリ2020』でマヂカルラブリー優勝後に起こった、「漫才か漫才じゃないか」論争について意見を求められ、自身はM-1をじっくりとは観ていないとしつつ、漫才への“決めつけ”について持論を展開した。



「閉会式は、何があっても怒らないでほしいな、と思うね」


2021年開催の東京オリンピック2020について。1964年の東京五輪を観ていた喰氏。当時のお堅いセレモニーを選手たちがぶっ壊し、一斉に競技場へとなだれ込んで来た光景に。主役である選手たちの自主性とメッセージを感じ、好きにやってほしいと語った。

「“いろんなものがいろんなものである”、という閉会式であればいいんだけど」とパッシングの時代を危惧した。


「小劇場という、芝居だろうが、お笑いだろうが、ギャラなんかないじゃないですか。特にお笑いの場合は、笑ってもらおうとやってて、で、その分結果的に外してやった場合に、“つまんなかった!金返せ!”っていうふうな、書き込みがあったりすると、本当にわかってほしい!っていうふうな、ここまでサービス業でみなさんの気持ちを楽しくさせようとしてやってるのに、たぶん状況を知らないんだと思う。どれだけのお金が世に出て、どれだけのギャラがもらえてるかみたいな、ほとんど。昔で言うと僕のお笑いライブのギャラなんかなくて…」


アンケートなどで無記名となるとやたらと厳しい言葉を書き連ねてくる人たちに対する、こちら側の苦労や想いをわかってほしいというメッセージ。



【喰始/たべ・はじめ】

1947年12月生まれ。香川県出身。クレイジーキャッツの数々のギャグを作ったメンバーの谷啓氏に憧れ、日本大学芸術学部在学中に、放送作家の永六輔氏主宰の作家集団に参加。その後日本テレビ『ゲバゲバ90分』で放送作家デビュー。『コント55号のなんでそうなるの?』(日本テレビ)、『ひるのプレゼント』(NHK)、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)、『欽ちゃんの全日本仮装大賞』(日本テレビ)などを手掛ける。

1984年、佐藤正宏、柴田理恵、久本雅美らとワハハ本舗を立ち上げ、舞台の作・演出を手掛ける。

若手芸人へのアドバイスにも定評があり、ぺこぱの松陰寺に女物の着物や、髭男爵の衣裳についてアドバイス。



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