地中海の中心ヨーロッパとアラブの文化が混ざり合う「マルタ島」
- サエグササエル
- 2023年4月27日
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美しき地中海のへそ「マルタ共和国」
地中海の中心に浮かぶマルタ島は、「地中海の“へそ”」と呼ばれている。
街は碁盤の目のように整備され、敵がどこから攻めてくるかわかりやすくするために作られた。
住居などの建物は、アラブ文化の影響で出窓が多いのが特徴。出窓はご近所との社交の場として活用されている。
郊外にある畑は、石積みの壁で仕切られており、1000年以上前にアラブ人の文化を取り入れて作られた。
魚市場では、地中海の魚介類が売られ、この時は鯛やマトウダイが紹介された。
公用語はマルタ語と英語。
19世紀初頭から20世紀半ばまでイギリスの統治下だった影響で、そのため、公衆電話やポストにはイギリスの名残が残っている。
礼拝堂が混在する「聖ヨハネ大聖堂」
中は黄金色で埋め尽くされ、バロック装飾が施されている。
イスラム圏からキリスト教を守り、寄付を集めたマルタ騎士団が、マルタ島に各地から集まった騎士たちのために、「イタリア礼拝堂」、「アラゴン礼拝堂」、「カスティーリャ・レオン・ポルトガル礼拝堂」など、8つの礼拝堂が中に作られている。
教会が島に300以上ある。
特産「マルタタイル」
オスマントルコに由来し、デザインには金枠を使って色の違う材料を流し込み、焼き上げる。
カラフルな船「ルッツ」
船の舳先には「魔除けの目」が描かれており、約2500年前のフェニキア人の文化。
伝統的な活動が行われる「聖プブリウス教会」
聖プブリウス教会の地下室では、「MITHRAS ファイトクラブ」によって伝統的な剣術の稽古が行われている。
剣術の特徴は、剣を持つとき、剣に人差し指と中指をかけて闘う。この時、敵に指が斬られやすいため、剣の柄(つか)に防具の装飾が付けられた。
マルタ民謡「アーナ」
農民たちによって即興で唄われる。
歴史ある劇場「マノエル劇場」(MANOEL THEATRE)
18世紀に建てられた、マルタ島で最も伝統的な劇場。裕福な人だけでなく、庶民も受け入れた。
このページは、2018年3月17日放送のNHK-BSプレミアム『桃源紀行』を基に製作しております。
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