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  • 執筆者の写真サエグササエル

地中海の中心ヨーロッパとアラブの文化が混ざり合う「マルタ島」

美しき地中海のへそ「マルタ共和国」



地中海の中心に浮かぶマルタ島は、「地中海の“へそ”」と呼ばれている。

街は碁盤の目のように整備され、敵がどこから攻めてくるかわかりやすくするために作られた。

住居などの建物は、アラブ文化の影響で出窓が多いのが特徴。出窓はご近所との社交の場として活用されている。

郊外にある畑は、石積みの壁で仕切られており、1000年以上前にアラブ人の文化を取り入れて作られた。

魚市場では、地中海の魚介類が売られ、この時は鯛やマトウダイが紹介された。

公用語はマルタ語と英語。

19世紀初頭から20世紀半ばまでイギリスの統治下だった影響で、そのため、公衆電話やポストにはイギリスの名残が残っている。


礼拝堂が混在する「聖ヨハネ大聖堂」


中は黄金色で埋め尽くされ、バロック装飾が施されている。

イスラム圏からキリスト教を守り、寄付を集めたマルタ騎士団が、マルタ島に各地から集まった騎士たちのために、「イタリア礼拝堂」、「アラゴン礼拝堂」、「カスティーリャ・レオン・ポルトガル礼拝堂」など、8つの礼拝堂が中に作られている。

教会が島に300以上ある。


特産「マルタタイル」



オスマントルコに由来し、デザインには金枠を使って色の違う材料を流し込み、焼き上げる。


カラフルな船「ルッツ」


船の舳先には「魔除けの目」が描かれており、約2500年前のフェニキア人の文化。


伝統的な活動が行われる「聖プブリウス教会」


聖プブリウス教会の地下室では、「MITHRAS ファイトクラブ」によって伝統的な剣術の稽古が行われている。

剣術の特徴は、剣を持つとき、剣に人差し指と中指をかけて闘う。この時、敵に指が斬られやすいため、剣の柄(つか)に防具の装飾が付けられた。


マルタ民謡「アーナ」


農民たちによって即興で唄われる。


歴史ある劇場「マノエル劇場」(MANOEL THEATRE)


18世紀に建てられた、マルタ島で最も伝統的な劇場。裕福な人だけでなく、庶民も受け入れた。


このページは、2018年3月17日放送のNHK-BSプレミアム『桃源紀行』を基に製作しております。



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