小倉智昭、『とくダネ』終了後、ワイド番組のオファーあった
- サエグササエル
- 2023年1月11日
- 読了時間: 4分
キャスターの小倉智昭が2021年6月2日放送のTBSラジオ『伊集院光とらじおと』にゲスト出演。22年間司会を務めた『とくダネ』に関する様々な苦労を語った。
『とくダネ』があった頃は、元々夜型人間だったにもかかわらず、朝の番組をやるということで、睡眠時間が短かったものの体調的には平気だった小倉。
『とくダネ』が終了した直後は、習慣で朝3時に目が覚めていた。
だが現在は朝7~8時まで睡眠できている体になっており、「あの22年半はなんだったんだろう」と毎日3時間半~4時間の睡眠生活でも平気で、自身をショートスリーパーだと思い込んでいたと振り返った。
膀胱全摘出後の苦労
2018年11月に膀胱がんの全摘手術を行い、2020年12月には肺の転移と再発の恐れがあると診断されていた小倉は、『とくダネ』終了後は抗がん剤治療を行うため、1ヶ月の休養を医師から求められた上で、その治療予定を組んでいたが、幸いにも転移は診られず、現在は経過観察中だという。
また、膀胱を全摘出したことで、小腸を切除して膀胱の代替物を作り対応している。それが400㏄ほど尿を貯められるが、神経が無いため、時間を決めた上で排尿を適度に行わなければならず、自身のみならず、マネージャーにも時間調整や通達を行ってもらっているという。
カズレーザー、古市憲寿を相手する苦労
2021年3月26日の放送をもって終了したフジテレビ『とくダネ』。近年では、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーや、社会学者の古市憲寿氏がコメンテーターとしてレギュラー入り。彼らのコメントやそれを巡る小倉の対応が度々ネットを騒がせた。
まず、カズレーザーや古市憲寿氏の起用について、小倉は「キャスティングについて相談されることはなかった」とし、決まった上で、「今度こういう人が来るんですけど何か問題ありますか?」と訊かれても、特にないとOKしてきたという。
そして『とくダネ』で共演してからは、カズレーザーや古市氏独特の切り口を活かそうという司会を心掛けたが、ネットでは「仲が悪い」と陰口をたたかれた。
しかし、情報番組の司会者として、コメンテーターのコメントにあえて対になる意見をぶつける手法を挙げ、「カズレーザーにカウンターを与えるっていうのは、強さを加減しなきゃいけないタイプなんです、彼はね」とし、カズレーザーへの配慮と駆け引きを明かした。
一方で、「古市は、カウンター強く入れても、アイツは逆に伸びるタイプだから」とコメンテーターに合わせたディスカッションを行っていたことを明かした。
また、三浦瑠麗氏の名を挙げ、「この2人がね、コメンテーターで一緒になる時は強力なタッグを組むワケ。それに、こっちが引きずり込まれたら、絶対(視聴者の)反感買う部分もあるから、逆の立場でやんなきゃいけないとか、そういうその駆け引きとかはあるよね」と司会者としての苦労を語った。
1人の司会者、タレントとして
そして番組の司会者として、「22年間、とにかくバランス感覚は持っていようと思ったんで、大半の人がそっちっていう場合は逆張りするとかね」と語り、小泉総理フィーバーの時も決して嫌いではなかったが、独裁制を恐れるスタンスで出たため、大きく叩かれたこともあったと振り返る。
最近はSNSなどから、これを言うと叩かれるなとわかった上で発言をしていたので、覚悟して臨んでいたと語った。
タレントとしては、自身が売れるタイプではないので、出演者を売れさせたいという思いを持って番組をしていたが、時にはその出演者の発言に危機を察知し、かばうコメントをする事で自身に非難が向いてきたこともあった。だがそこで自己弁護をしてしまうとかばった意味が無くなるので、あえて何も言わないで非難を受け入れてきたという。
また、司会者としてはその熟練さから炎上等を回避する技術や言い回しなどを身に付けて来たが、時にはそれが小賢しくなることもあり、敢えて尖った意見を出そうと決めて出すと、決まって炎上していたという。
引退説を否定
『とくダネ』終了後は、引退説が噂されるが、あくまで病気治療のため仕事を断っていた。現在はニッポン放送『辛坊治郎ズーム』や、文化放送『くにまるジャパン』への不定期出演が続いている。
元々、朝6時から3時間のラジオのオファーがあったが、状況や年齢を考えて辞退したという。
そして、引退・隠居については、死ぬまで考えておらず、ただ一方で、自身の持つハワイでの会社や通販関係の会社を合併させて経営基盤の強化、企業経営に本腰を入れたいというビジョンを明かした。
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