top of page
  • 執筆者の写真サエグササエル

篠山紀信名言集・2

写真家・篠山紀信が2021年7月26日放送のTOKYOFM『坂本美雨のDearFriends』にゲスト出演。かねてより親交のある坂本美雨氏とトークした。



・番組公式Instagram


「褒められるっていうのがすごく僕はね、嬉しかったんです。だから僕はね、今でも、プロになってもそうだけど褒められたいんですよ」


「褒められるの好きだから。あまりみんなが褒めない時はね、「褒めて?褒めて!」って言う(笑)」


小学4~5年生の頃、家にあったカメラを持ち出した篠山氏。家の前にあった東南アジアからの留学生が住む学生寮で、ベトナム人がシェパードを飼っていた。それがあまりにも綺麗で格好良かったため、写真を撮ったら、とても綺麗に撮れたのでそのベトナム人に写真をプレゼントした。すると、「すごいね!才能あるよ!」と褒められたのが写真家を目指した現体験になっている。


「写真なんていうのはね、撮った時からすぐ“過去”になるじゃないですか。」


「“写真の死体”置場で、大回顧展なんてやったら、作家は終わりなんだからね。とんでもねえや!やるか!」


2021年5月18日より展覧会「新・晴れた日 篠山紀信」が東京都写真美術館で開催されているが、元々、篠山氏は写真美術館でこれまでの写真を展示するのには抵抗があった。


「僕の写真ってちょっと、普通の写真家の写真とやり方と違うのは、みんな専門が決まってるんですよ。風景とかね、富士山ばっかり撮ってる人もいれば、動物ばっかり撮ってる人もいれば、スポーツばっかり撮ってる人もいれば、食べ物ばっかり撮ってる人もいるし、そういう専門があるんですけど、僕の写真っていうのは、とにかくなんでもかんでも、まあ、あるんですよね。女優さんもあれば、女優さんの中でもヌードもあれば、和服のファッションもあれば、もうそれこそ、世界中の旅をしたものもあれば、あるいはその東北の大震災のあとを撮ったものもあれば…、とにかく、いろんな種類があるから、これもとにかく60年間のやつを“じゃあ傑作選です”とかって並べちゃうとね、とても一人のカメラマンが撮った写真展とは思えないんですよ。グループ展かと思われちゃう」


さらに、1人の写真家の回顧展としては、他の写真家と違い、撮るものが多種多様なため、まとまりがなかった。そういった意味では難しいと考えていたところ、写真美術館の学芸員の方から、1974年の雑誌『アサヒグラフ』での連載に基づく写真集『晴れた日』に、“すごい興味がある”と言われ、これまでに時代(の変化)を写したものをテーマに、展示することにしたという。



「この時のヨーコさんがね、微妙な感じの表情でね、う~ん、とにかくでも、美しいんですよ、この人は。そしてこう、人を包み込むっていうかね、そういう風な大きなオーラを持ってたのね。僕はもう本当になんか、魔女に吸い取られるような感じでした(笑)。シャッターをこうパチッ、パチッ!と撮っただけなんですけど、これは上手くいったんです」


展覧会には、1974年に『アサヒグラフ』連載の『晴れた日』で撮ったオノ・ヨーコのポートレートも展示されている。

こちらは、オノ・ヨーコがバンドと来日してコンサートをやるという情報があり、宣伝にもなるからとオファーしたところ、依頼を受けてくれて、2人が住むニューヨークの高級住宅地ダコタハウスに行き、近所のセントラルパーク周辺で撮影したもの。

オノ・ヨーコ氏がすごく柔らかい表情をしている。

この時の写真をオノ・ヨーコ氏がすごく気に入ってくれたため、1980年にリリースされた『ダブル・ファンタジー』のレコードジャケットの写真を撮ってもらいたいと篠山氏にオファーがあり、撮影に行った。

そして撮影の3か月後に、ジョンが銃殺されたという。



「こっち側の覚悟っていうかね、力がちゃんとこう、蓄えてないと負けちゃうからね。写んないんですよ、写真って。そこは写真はなかなか難しいところですよね」


「でもまず、基本は、撮りたいとか見たいとか、っていう自分の欲望がね、湧かないとダメなわけじゃないですか。だからそれはやっぱり相当エネルギーがいるから、やっぱりねえ、まあ、最後の回顧展とか言われても、そんなもんになっちゃうかなあ、と思うぐらい、やっぱりあの難しいもんですよ、写真っていうのは」


80歳を過ぎた篠山氏が、これからの撮影への意欲について訊かれ、自身の体力面と撮影の難しさについて語った。


「綺麗に撮ろう、綺麗に撮ろう、と思ってるわけだから、カーディガンを脱いだ方が綺麗だったんです」


・坂本美雨氏のInstagram


20代の頃、篠山氏に写真を撮ってもらったパーソナリティーの坂本美雨。最初はカーディガンを着て撮影していたが、気が付くと篠山氏の指示でカーディガンを脱いで腕や肩を出していたという。篠山氏の手腕がうかがえる。



閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示

神尾楓珠、運転好きで片道5時間も苦ではないと語る

神尾楓珠が、2021年11月放送のニッポン放送『オールナイトニッポン0』内の企業コラボCM『コラボレートニッポン0(ZERO)』で、損害保険ジャパン株式会社とコラボし、当月のパーソナリティーを務めている。 15日の放送では、アニメを観る、音楽を聴く、ドライブをするという趣味を明かした。 16日の放送では、趣味がドライブで休みの日にはよくドライブをしていると語り、主に友達と自然の多い場所に出かけてい

篠山紀信名言集・1

写真家・篠山紀信が2021年7月21日放送の『山崎怜奈 誰かに話したかったこと。』にゲスト出演。短い出演時間ながら数々の名言を残した。 「(AKB48の)“神7”なんていうのはさ、元はと言えば、私が選んだようなものですよ」 まだ世間の人がほとんど知らなかった頃のAKB48の写真を依頼され、最初の写真集を手掛けた篠山氏。当時のメンバーの雰囲気は、「来年は無いわよね、きっと」という感じだったという。篠

倉本聰、田中邦衛さんを語る

2021年4月23日放送の『さだまさしのオールナイトニッポンGOLD』に脚本家・倉本聰が富良野から電話出演。3月24日に亡くなられた、倉本が脚本を手掛けたフジテレビ系ドラマ『北の国から』の主演を務めた田中邦衛氏について語った。 主人公・黒板五郎を表現するにあたって倉本氏が求めたのは、人間の弱さ、狡さ、情けなさ。 「欠点をいっぱい持ってない人間って、魅力ないですよね」。 そんな思いを乗せて『北の国か

  • alt.text.label.Twitter
  • alt.text.label.Instagram

©2022 サエグサジャーナル。Wix.com で作成されました。

bottom of page