桑田佳祐、企画の通し方について語る!
- サエグササエル
- 2022年9月18日
- 読了時間: 3分
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サザンオールスターズの桑田佳祐が、2022年8月6日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、自身の曲作りに関するあれこれを、リスナーからの質問に答える形で語った。
よく「どうしてあの曲を作ったんですか?」「どうしてあんな歌詞なんですか?」と質問される事が多い。
しかし桑田は、「なんかね、説明できない事が多いんですよね」とはっきりしない。
楽曲の制作時期は、映画や舞台に関わる曲を作る事もあり、その作品への感情移入で、普段の自分とはまたちょっと違う自分がいるという。
その為、例えば『杜鵑草(ほととぎす)』(『がらくた』収録)に関しては、「倉本聰さんの番組観てたな」、「本読んだな、そういえば」ぐらいのことしか出てこないと語った。
一方で、愛読する小説家・角田光代氏の小説の文章に魅かれ、自身の作詞に影響が出ている事を明かした。
その後、リスナーから、『鰐』(シングル『BAN BAN BAN』収録)について聞かれた桑田は、当時、KUWATABANDのメンバーとアレンジしながら、歌詞の部分で「WA NI」という発音が欲しかったのではないか、もしかしたら「Won't it」が言いたかったのかもと推測。
この曲はとにかく、明日のレコーディングに合わせ、急いでこしらえたという。
だが桑田は、「なんか時間が無い時に作った曲が一番良いんだよね。時間があり過ぎるとね、ロクでもない曲作るんですよ」と考えすぎないようしていると語った。
桑田の企画の通し方
リスナーから、曲に出てくる人物の名前は、特定の誰かを思い浮かべて書いたものか?という問いにも答えた。
桑田の手掛けた楽曲には『いとしのエリー』、『東京サリーちゃん』(『稲村ジェーン』収録)など、人の名前が出てくる曲が多い。だが桑田は、特定の誰かを思って作り上げる事は少なく、その創作のほとんどが「降って湧いた」ものであると語った。
そして『ヨシ子さん』に至っては、「コンセプトなんにもないですもん」と完全否定。
この曲について、番組で聞き役を務めるビクターの小野朗氏は曲を最初に聞いた時、「え?シングル(表題曲)ですよね?」と疑問を感じ、露わにした。その反応はある種桑田の狙い通りであったが、実は、「(シングルにして)本当にいいんだろうか」と会議で揉んだ事をリスナーに明かした。
そして後に桑田は、「林家三平(初代)さんがよく言ってたから」と理由を語っているが、実はそれはとってつけたもので、「ほとんど動機は希薄なんです」と、語呂合わせや適当に唄っていたものがそのまま歌詞やタイトルになっていると語った。
英語作詞の失敗
そしてまたリスナーから、初期のソロ楽曲には英語の歌詞が多いと指摘が。
桑田は作詞において、通訳をしていた姉・えり子やゴダイゴのTommy Snyder氏に協力してもらい、英語補作詞をしてもらっていた。
自身の英語作詞については、「普段使ってもいないような言語みたいなものを、ただ当てはめていた時代がありましたね」と振り返る。
その当時、『いとしのエリー』の前奏でかかる英語詞の部分を聴いたピーター・バラカン氏が、「あそこの英語の詞がもっとちゃんとしてればね…」と指摘していたという噂を聞いて、脂汗をかいたと告白した。
最近の曲には英語の歌詞が少ないが、「いやもう恥ずかしくて使えなくて…」と控えている事を明かした。
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