サザンオールスターズの桑田佳祐が、2021年10月16日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、ギターを始めた頃の思い出を語った。
まずはライブ報告から。
今回、ライブ前には楽屋を暗くして落ち着くようにしてもらい、福山雅治からもらったリクライニングチェアに座り、マッサージのキミシマさんに、ひざ下から足をオイルマッサージしてもらっているという桑田。
あるいは、サポートメンバーの楽屋に行って歓談して過ごしているという。
また、本番直前には舞台監督の南谷成功氏が「コンコン、コンコン」と口でノック音を言って、「準備できましたでしょうか？」と呼んでくるので、最近では桑田も「行きません！」と返しているという。
伝説の歌番組を振り返る
『夜のヒットスタジオ』（68.11～90.10）に『勝手にシンドバッド』か『気分しだいで責めないで』で出演した時、桑田は用意された檻の中に入って唄うという演出だった。
この違和感のある演出に桑田は「恥ずかしいじゃないか、普通に。我々ごとき（新人）が、あんな（スターだらけの）番組に出てってね」という気持ちだったため、変な演出が付いた方が助かったという。
また、「あの気持ちわかるんだよ」と宮本浩次が唄いながらウロウロする仕草に共感。「なんかね、間が持たないってところがあって、どうせ間が持たないなら檻で囲ってやろうっていう演出にね、こっちもノリノリでやってたんですけど」と意外な心境を明かした。
また、『ザ・ベストテン』（78.01～89.09）出演の前日に、当時の彼女と別れ話をして号泣し、目を真っ赤に腫らしてしまい、帽子を目深に被って出演したというエピソードも。
結局、その時は別れなかったのだが、サングラスを掛けて出れば良かったと回想した。
また、司会を務めるタモリが、『同一司会者による生放送音楽番組の最長放送』でギネス世界記録に認定されたことで話題になった『ミュージックステーション』（86.10～）に、ファンの調べでは、88年6月24日に『みんなのうた』で出演。桑田の記憶ではチェッカーズがいて、生放送が盛り上がった記憶がある。
『Mステ』に出る事が多いが、桑田はタモリさんに会える、タモリさんと話せる事が一つの目的となっていると語り、タモリさんには酒を飲みながら収録するような気楽な音楽番組を希望した。
桑田とギターとクラプトン
桑田と原がそれぞれの著書で、エリック・クラプトンの日本公演を観た感想が真逆だったという話題に。
桑田の記憶では、クラプトンは1974年、1975年と来日しており、桑田が青山学院大学に入学したのが74年、原が75年に入学。
桑田が74年に観たクラプトンは調子が悪く、『461 オーシャン・ブールヴァード』を出し、それをひっさげての公演だったが、あまりギターを弾かず、後に知ったがアルコールなどで体調が悪く、翌75年も観に行ったが、さらに悪かったと振り返った。
桑田にとって74年は『栄光の男』のテーマとなった長嶋茂雄引退、巨人軍のV9が途絶えて中日が優勝、過激派爆破事件など端境期だったという。
リスナーからのメールで、桑田がギターを始めた時の話を訊かれ、当時、『Gibson（ギブソン）』に見た目が似ていた国産のエレキギターで、『Greco（グレコ）』というのがあって、茅ヶ崎の長谷川楽器で3万円ぐらいで売られていたが、それを買うと、日本のエレキギタリストの先駆けとも言える成毛滋（なるも・しげる）氏の『グレコエレキギターメソッド』というレッスン用のカセットテープが付いてきたという。
それで初めにEマイナーを覚え、E#9thを覚えたところで、『ギブソンSG』というエレキギターを買いに行き、それにクリーム時代のクラプトンのマネをしてペンキを塗り、音が出なくなってしまったという思い出を語った。
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