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  • 執筆者の写真サエグササエル

桑田佳祐、野口五郎、Charとの出会いを語る!

サザンオールスターズの桑田佳祐が、2022年6月4日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、『時代遅れのRock'n'Roll Band』で共演したメンバーについて語った。



リスナーから、『いとしのエリー』『希望の轍』『波乗りジョニー』など、桑田の曲のキーはDが多いという指摘が。実際DやGが多く、「前向きになっている時はDを押さえてしまうかもしれない」と指摘を認めた。

話題の新曲『時代遅れのRock'n'Roll Band』もキーがDで、サビの部分が『ダンス・ウィズ・ミー』と似たキー運び。

実はまだ4人に許可をもらう前から、マイクの前でギターを弾いて、エンジニアと曲作りを着々と始めていたそうで、その時を振り返り、「Dを押さえる事で、気持ちがカチッとなる部分がある」と自身の気分を説明し、CやFでは違うと語った。


野口五郎との出会い



今回共演した野口五郎が自身のブログで、スタジオを作った際、サザンも誘ったと書いた事をリスナーから問われ、桑田側からも説明。

今回共演を希望するにあたり、桑田が手紙を書いたが、その内容には出会った時の事をしたためていた。


その事を綴った野口五郎のブログ



かつて78~79年の『夜のヒットスタジオ』(68.11~90.10)で共演した際、サザンはデビューしたてで、他の歌手や芸能人とくらべて明らかに浮いていた。

そんな誰にも話しかけられないで居心地悪そうにしているサザンに、野口はサザンの真ん中に割って入り、「ねえねえねえねえ、今度スタジオを作るんですよ。だから一緒にセッションしませんか?」とフラットに話しかけてきて、桑田は嬉しくも驚き、あまりのことで信じられなかったという。

そうして野口が話しかけてくれたので、桑田は「僕はあの時の事を今でも覚えています」と手紙を書き、その時に誘われ、「一緒にギターでも弾きませんか?」とまで言われ、「えーーーっ!」と驚いたが、だが結局なかなか行く事は出来ず、「あの時行けば良かったと悔やんでいます」とも書いたと明かした。

そして今回、再会した野口はあの時と変わらずフラットでニュートラルで、番組ではその時のお誘いは今でも感謝しているとあらためて述べた。


Charとの出会い



Charとの出会いについても振り返る。

桑田は80年に西慎嗣をプロデュース。西がCharをすごく尊敬していたため、曲を作ってもらう事になった。そして曲を作って来てくれた時にCharと初対面した。

当時桑田は、自分でコード譜を書き、部屋の隅のコピー機でコピーしてメンバーみんなに配るのが当たり前で、また変な仮タイトルを付けてウケを狙っていた。

なのでCharにも「コード譜あります?」と聞いてみたところ、「そんなものないよ」と返された。そして「これしかないよ」と英語の歌詞が10段くらい書いてあるA4の紙1枚を渡され、これで何を演奏したらいいのかと戸惑っていたところ、Charは「聴いてて」とギターではなくピアノを弾き始めたそうで、その振る舞いがカッコよく、シビれたと振り返った。


西真嗣について


5人でのテレビ出演は?



自著『ポップス歌手の耐えられない軽さ』にカーリングシトーンズのように同世代でバンドを組んでみるのも面白いと憧れめいたものを書いていた。その時に世良公則や佐野元春、Charの名前を挙げ、個性が強すぎてバンドをやるには意見がまとまらないだろうとも書いていて、共演の意思があった事をリスナーから指摘が。


最初に話を持ち掛けた世良公則とは仲が良いが、若い頃はライバルと思っていた。

デビューの時期は世良の方が少し早いが、ほぼ同期だった。同じバンド体制でシンパシーがあり、似たような悩みを持って、言葉を交わしていた事もあり、仲良くなっていった。

『明星』や 『平凡』など、対談やボウリングをした事も多く、その時の写真が手元に残っているので、それを見せ合っては喋っているという。


実際、世良に会いに行った際、ジョージ・ハリスンやボブ・ディランが会社の垣根を超えて結成した、「トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)みたいなのも面白いよね」と口にしていた。


ちなみに、5人揃ってのテレビ出演については、皆あまりにも忙しいため、未定だという。



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