桑田佳祐からメンバーにサプライズプレゼント!
- サエグササエル
- 2023年3月5日
- 読了時間: 3分
2021年12月4日放送のTOKYOFM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』は、喉の大事を取って休養した桑田佳祐に替わり、ギタリストの斎藤誠が代打MCとして出演。数々の思い出や、今回のビッグマウスツアーでの出来事を語った。
青学凱旋ライブ
1994年9月29日から12月31日にかけて行われたソロ初ツアー『桑田佳祐LIVE TOUR'94“さのさのさ”』の期間中、1994年10月28日に母校青山学園大学の学園祭で、『帰ってきたあの青山のダンディー』というライブが行われた。
サザンオールスターズとしては93年7月21日に『エロティカ・セブン』をリリースした後で、斎藤はジャケット写真撮影に使われた黒いコートを着るよう命じられ、背中には白のガムテープか何かで、“青学”と書かれて出演する事になった。
そして、通路の真ん中には警備員として青学の応援団が立ってくれていたが、彼らはなぜか客席の方ではなく、ステージの方を向いていたという。
ライブではソロツアーにもかかわらず、青山学院大学ということでサザンの『Ya Ya(あの時代を忘れない)』を演奏。斎藤は普段の担当とは違う曲に緊張しながらも間奏まで無事弾き上げ、安堵して客席を観ると、警備の屈強な応援団員たちがボロボロと涙をこぼしていて感動したという思い出を語った。
真駒内の黒歴史
1984年8月5日、前年の83年にメジャーデビューしたばかりだった斎藤は、北海道の現在のセキスイハイムアイスアリーナの横の野外ステージである真駒内オープンスタジアムで行われたコンサートツアー『熱帯絶命ツアー夏、出席とります』の北海道公演で、サザンオールスターズの前座として20分ほど演奏した。
その時のMCで「斎藤誠です。頑張ります。〈中略〉そんな気がしてなりません」と挨拶した。しかしこれが斎藤にとっての黒歴史だそうで、「デビューしたての若者がですよ、“そんな気がしてなりません”なんてロックのMCしますか!?」と恥ずかしく感じて、今でも思い出して苦しまされると明かした。
自分の美学に反するそうだが、他の誰に聞いても賛同を得られないという。
桑田からのサプライズプレゼント
今回のツアーでメンバー一同驚き、感激させられたというのが、桑田からのプレゼント。
ある日、楽屋に入るとメンバー全員それぞれにアナログレコードが置いてあり、楽屋で聴けるようにレコードプレーヤーまで用意してあったという。
斎藤にはヤング・ラスカルズ、マーヴィン・ゲイ、トランペットの菅坡雅彦にはレナード・コーエン、片山敦夫には弘田三枝子、TIGERにはベンチャーズがプレゼントされた。
まだ桑田佳祐が来る前だったため、プレゼントをもらった楽屋では、みんな桑田に御礼のLINEをすぐ送ったという。
桑田がレコードを贈った理由
2021年12月25日の放送では、このプレゼントについて桑田自らトーク。自宅にある所蔵のレコードから、1人2枚ぐらいずつ集めて、TIGERにはベンチャーズとノラ・ジョーンズのバンド楽曲、斎藤誠にはマーヴィン・ゲイとラスカルズ、中シゲヲ(重雄)にはヴィーナスとショッキング・ブルー、ゆっきーこと田中雪子にはマイケル・フランクスなど、自分ではなかなか買わないであろう物をセレクトして、さいたまスーパーアリーナ公演の楽屋に置いたという。
バンドメンバーにはマニアックなメンバーが多く、メンバー紹介の時間がツアー序盤の仙台公演の時よりかなり長くなっているそうで、スタッフが映像や音声などの手間をかけ、またクイズをやったりしているが、一番好きな時間だと語った。
最近では、エラ・フィッツジェラルドの『サンタが街にやってくる』のアルバムを気に入ったそうで、お世話になった人に配っているという。
新ミニアルバムのタイトルは
また、リスナーから最新EP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』というタイトルについて、向田邦子のエッセイ『海苔と卵と朝めし』が由来なのではないか、と突き付けられ、桑田は以前そのエッセイを蔦屋で買って、どこかで覚えていたと明かした。
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