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  • 執筆者の写真サエグササエル

歴史的な街並みと雪原の美しき国スロバキア

「スロバキア」



中欧ヨーロッパ東端の国。人口:約545万人。オーストリア、ハンガリーに隣接。


首都「ブラチスラバ」


街を走るトラムは228両、年間約7200万人が利用する。


通称ひっくりかえったテーブル「ブラチスラバ城」


歴史は紀元前からあり、15世紀後期にゴシックスタイルに改築し、16世紀には、四隅に塔を建て、現在の姿に。

「ひっくりかえったテーブル」と呼ばれ、悪魔が引越しの時にテーブルを落としたという逸話まで作られている。

マリー・アントワネットの母、マリア・テレジアの居城。


「聖マルティン教会」


14世紀初頭から約200年、歴代ハンガリー王やマリア・テレジアの戴冠式も行われた。


「旧市街」


かつて城壁に囲われていた。入り口はミハエル門。

中央広場は市民や観光客が集う。

マンホールから顔を出すなど、ユーモアたっぷりのブロンズ像は、街の発展の願いが込められている。


老舗「レストラン トラヤ ムシケティエラ」(Traya Mu(Aの横棒なし、上に点)ketieri)


1625年創業のスロバキア料理専門店。


名物「ブリンザーハルシュキ」


ハルシュキは、カリカリに焼いたベーコンと、ジャガイモのニョッキを合わせたもの、ここではさらに、羊のブリンザーチーズを合わせていただく。


有名人御用達の「ラディソン・ブル・カールトン・ホテル」(RADISSON SAS CARLTON HOTEL)


旧市街唯一の四つ星ホテル。13世紀にドナウ川で漁業を行う人向けに建てられた。

ノーベル、エジソン、エルトン・ジョン、映画監督のアンジェイ・ロイ、F1レーサーのラルフ・シューマッハなどの有名人、文化人や、アメリカ大統領のルーズベルトやジョージ・ブッシュも宿泊した。

最高級のプレジデンシャルスイートは、市街とドナウ川を一望できるテラスと、10人は宿泊できる部屋の広さを持つ。


「ブラチスラバ中央駅」(BRATISLAVA HLAVNA(Aの上に点) STANICA ZSR)


1905年、ハンガリー王国時代に建造されたスロバキア最大の駅で、1日平均500本の列車が行き交う。

その北東1.5㎞の場所には、ブラチスラバ操車場があり、30の格納庫とターンテーブルがある。


伝説の車両「アルバトロス号」(車両番号498104)


チェコスロバキア時代の1954年に製造された車両の中で唯一の現存する車両。

スロバキア国鉄の所有だが、運営はボランティアに任されている。そのため、乗車した子供には、検札用ハサミと帽子を渡す特別サービスも行われている。また、機関室にも特別に6人乗り、交代で石炭入れや操作を行う。


鉱山で富を得た町「バンスカー ビストリツァ」


スロバキア中央部の町。15世紀に金・銀・銅が発掘され鉱山の町に。

そのため、街並みは得た財力を誇示する豪華な飾りや建築がされている。


街の名所


「聖母マリア教会」:13世紀に建てられた。街にはカトリックが多い。

「城跡」

「傾いた時計台」

「聖フランシスコ・ザビエル大聖堂」


「バンスカー・ビストリツァ駅」(ZELEZNICNA(最初のZとCの上に点) STANICA BANSKA BYSTRICA)


民族楽器「フヤラ」


羊飼いの民族楽器。ニワトコの木を素材に、2本の筒を合わせた。穴が3つ。

羊飼いは一度放牧に出ると、数カ月は家に戻らなかった。そのため、その寂しさを紛らわせるために、フヤラを吹いたという。


カラフルな世界遺産「ヴルコリニェツ村」


1993年にユネスコ世界遺産に登録。中世の伝統家屋を伝える。

1376年に村ができ、村人は羊の放牧や農業をして暮らしてきた。現在は45軒の住居が残っている。

「ヴルコリニェツ」とは、「狼の巣穴」という意味。

家は住民の好きな色に塗られる伝統で、村はカラフルな景色になっている。

鐘楼は1770年に作られたもので、村で一番古い。昔は毎日、朝6時、正午、18時の3回鳴らされていた。


スロバキア一高い「シュトルバ駅」(STRBA(Sの上にV))


標高896mと、スロバキア国内一高い位置にある駅。


「タトラ登山鉄道」


1896年開業 車両は1970年にスキーのワールドカップが開かれるため、観光客が大挙することに備え、同年スイスから購入した。1000m進むのに150mの勾配を上がる急勾配のため、アプト式を採用している。


美しき「タトラ山地」


スロバキア最大の山岳地帯、通称「スロバキアの屋根」。

その美しさから、「中央ヨーロッパのアルプス」と呼ばれる。

名所:ロムニスキー峰


「シュトルブスケー・プレソ駅」


タトラ電気鉄道の駅。タトラ電気鉄道は総延長35㎞。

運転士は自分の列車に「バロンカー(男爵)」など名前を付ける愛着を持っている。


「スタリー・スモコヴェツ駅」(STARY(Yの上に点) SMOKOVEC)


タトラ産地の観光拠点で、ホテルやレストランが多い。

レストランでは、現地の雪解け水で育ったマスのフライや、現地で育った牛・豚・鶏、キイチゴのタルトがいただける。


「タトランスカー・ロムニツァ駅」(TATRANSKA LOMNICA)


ゲルラホフカ峰:標高2663m。

クリヴァン峰:タトラ山地のシンボル。


「レヴォチャ歴史地区 スピシュスキー城およびその関連する文化財」



1993年、2009年にユネスコ世界遺産に登録。

標高634m。

18世紀末にヨーロッパ最大の大火に遭う。


街の名所


「スピシュスカー・カピトゥラ」:塀で囲まれた要塞教会。1208年に造られ、1285年に改修された。

聖マルティン大聖堂はカトリック布教の要所。


「ポプラド・タトリ駅」(POPRAD-TATRY)


在来線乗換駅。


「コシツェ駅」(KOSICE(Sの上にV))


スロバキア第2の都市。経済・文化の中心。


このページは、2012年6月18日放送のBS-TBS『世界夢列車に乗って』を基に製作しております。



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