渡辺徹、『太陽にほえろ』のトラウマ明かす!
- サエグササエル
- 2022年9月29日
- 読了時間: 4分
俳優・渡辺徹が、2022年8月1日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』にゲスト出演。お笑い好きのルーツについて語った。
先日、テレビ東京系ドラマ『警視庁強行犯係・樋口顕』で内藤剛志と共演。
実は内藤とは付き合いが長い。内藤は元々は文学座の先輩で、渡辺のデビュー作『太陽にほえろ』にも犯人役で出演。刑事と犯人ながら実は友情があるという複雑な役柄を互いに演じきった。
撮影中は一緒に電車で帰る事も多く、撮影日に内藤の子どもが生まれそうだと知ると、渡辺は監督に直談判して撮影を中止にしてもらい、内藤を病院に向かわせたという。
その後もちょくちょく共演している仲だと語った。
『太陽にほえろ』ではほとんどの撮影がロケ。設定が新宿のため、当時有名施設がほとんど無かった新宿西口を中心に撮影が多く行われたが、渡辺は「とっにかくっ、走らされたので」、「俺の仕事はなんだろう?」と思うくらい朝から晩まで走らされて、肉離れや倒れたりしたため、現在は景色は変わってしまったが未だに西口に行くと、体が覚えていて緊張が走り、胃がキリキリするなどトラウマになっていると明かした。
お笑い好きのルーツ
自分の好きな芸人を集めた公演『徹☆座』を開催するなど、お笑い好きな一面が大きい渡辺。そんな渡辺の笑いのルーツについて、渡辺に影響を与えた芸人3組について語ってもらう事に。
まず、子供の頃好きだった芸人は、ウクレレ漫談の牧伸二。
元々、渡辺の父親が茨城の花街・古河市を拠点にお座敷でアコーディオンの流しをしていた。ある時、牧伸二が茨城を訪れた際に渡辺の父がお座敷に呼んでもらい、その時ハンカチにサインをもらってきたことを自慢してきたのだった。
後に渡辺がドラマの主演を務めた時に、牧が八百屋の親父さん役で出演し共演することが叶い、「俺、出世した!」「この業界入ったんだなあ」と感動したと語った。
ちなみに、牧は撮影の合間は寡黙で物静かな人だったという。
サザンオールスターズの関口和之さんがラジオで、牧伸二さんは元々ギター漫談だったが、毒舌芸がギターの音色だとウケが悪く、ウクレレに変えたところウケるようになった、と語っておられました。
続いての芸人は、東京ぼん太。
渡辺は少年時代から、父の仕事に使うアコーディオンのメンテナンスや新調のために、父とおじとたまにお茶の水に連れて行ってもらい、その際は浅草に寄って、演芸場に入るのが定番だったと語った。
栃木弁の東京ぼん太は、栃木生まれで茨城育ちの渡辺には、田舎者の自分も東京で肯定されたようでその活躍が嬉しかった。
また、渡辺は仲見世で食事するのも定番で、洋食屋には茨城の田舎では見たこともないメニューが置いてあり、おじから「好きなの食え!」と言われると、オムライス、ミートソーススパゲティ、タンメン、チョコパフェなどを頼み、お腹いっぱいにもかかわらず全部平らげたため、店を出た後、笑顔で自然とリバース。仲見世を通ると今でも手を合わせて街に謝ると明かした。
そして3組目はザ・ドリフターズの加藤茶と志村けん。
渡辺は学校のクラス会でコントを書き、披露。だが子どもなのでオチは加藤茶のギャグをよく拝借していた。
後に芸能界入りすると、志村にかわいがってもらえるようになり、『志村けんのバカ殿様』など多数共演。それをきっかけに俳優ながら本格的にお笑いが好きになっていったという。
最初の共演はTBSの『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(86.01~92.03)。焼肉を食べるコントで、渡辺1人だけ生のまま肉を食べるというボケだったという。
目を付けている若手
毎年のように自分の好きな芸人を集めたネタ公演『徹☆座』を開催している渡辺が、今注目の若手を3組紹介。
まず気になるのは、Dr.ハインリッヒ。独特で不条理な世界観が良いと語り、また、個人的偏見かもしれないが「意地張ってやってる感じ」がするという。渡辺の先輩は、松田優作や萩原健一など意地張ってやっていた人が多く、興味があると述べた。
続いて挙げたのは、ストロングスタイル。
仙台在住のお笑いコンビで、渡辺はロケでよく共演している。
ストロングスタイルは漫才協会所属で、東京で行われる漫才協会の集まりに、交通費が出ないので仙台から自家用車で駆け付け、宿泊費も出ないので日帰りで帰ると聞き、かわいそうなので出してあげたいという。
実は、ネタを観たことはない。ロケの合間にネタを見せてもらったら噛み倒していたので参考にならなかったと語った。
渡辺はこうした地方で活躍する芸人も好きだという。
また、最近露出の増えてきたジェラードンには前々から目をつけていて、強力なキャラクターが2人も揃っていることを絶賛した。
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