石橋貴明、野茂英雄との出会いと力の秘密を語る
- サエグササエル
- 2022年12月12日
- 読了時間: 3分
とんねるずの石橋貴明が、2021年6月27日放送のTBSラジオ『日本生命presents 石橋貴明のGATE7』で、トルネード投法で球界を盛り上げた野茂英雄について語った。
野茂英雄氏との初対面は1987年頃。野茂が互いの知り合いに連れられ、石橋が当時レギュラーを務めていたニッポン放送『とんねるずのオールナイトニッポン』のスタジオに遊びに来たという。
当時の野茂は高校卒業後プロに行かず、新日本製鐵に入社し、新日本製鐵堺で野球をしていたが、世間で話題にはなっていた。
しかし当時はアマチュア球界で話題の選手がいたとしても、そのフォームの映像を簡単に観られる時代ではなかった。それでも新聞では、「村山実ばりのザトペック投法で投げる」と書かれていて、石橋はとても気になっていたという。
石橋が野茂に会うや、「ねえ、凄い投げ方するんでしょ?」と訊いてみても、「いや、普通ですけど」と返され、また「でも、あれでしょ?将来的にはプロ行くんでしょ?」と訊いても、「いや、あんまり興味はないですけどね」とつれない返事だった。
この日、野茂は翌日にオールジャパンでの中南米遠征を控え、前日準備日で東京見物をしに来ていて、当時所属していた新日鐵堺の仲間達に頼まれ、原宿のとんねるずのタレントショップでトレーナーを買っていたのだった。
そして並んで写真を撮ったが、その時はまだ石橋の方が背が高かったという。
ちなみに、イチローが初めてホームランを打った相手が野茂投手だそうで、後に石橋が野茂投手にイチローについて尋ねたところ、「いいバッターでしたよ」と覚えていたという。
91年にオリックス・ブルーウェーブ(当時)が西宮市から神戸市に本拠地を移し、神戸の練習場でイチローに会った石橋は、イチローから「ラッコ男って書いてください」と頼まれ、色紙に【とんねるず石橋貴明 ラッコ男】と書いた。イチローはしばらく部屋に飾っていたという。
※ ラッコ男:『とんねるずのみなさんのおかげです』内のコント『仮面ノリダー』でやっていた敵キャラクター
石橋が驚いた野茂の食欲
ストレートとフォークだけで輝かしい成績を残した野茂だが、そのスゴさは食欲にも表れていた。
石橋と寿司屋で会食するため、西武戦で完投してそのまま東京に向かっている野茂から、「腹減ってるから、もう寿司握っといてください。あと20分くらいで着きま~す」と連絡があり、20貫ほど握って用意して、野茂が到着していざ食べ始めると、結果100貫たいらげたという。シャリはもちろん通常サイズで、寿司が小さいわけではない。
石橋は気になって後日、早稲田の野球部に行った帝京の後輩が、ガタイの良い仲間を4人ほど連れてきたので、寿司100貫食べれるか挑戦してもらったところ、行っても80貫ほどまでしか食べられなかったと比較。
普通ピッチャーは投げた後はあまり食べられないそうだが、また別の日、一緒に焼肉に行った野茂は、大皿に盛られたカルビも、すべて一人でたいらげたという。
また、野茂は酒もガバガバ飲むそうで、完投した日は当時の近鉄に門限が無かったため、朝までずっと同じペースで酒を飲み続け、そして朝方、石橋が別れて帰ろうとすると、野茂はその後2丁目に1杯飲みに行ったという。
それが95年にロサンゼルス・ドジャースにメジャー移籍すると、酒は一滴も呑まなくなり、代わりにカプチーノを飲むようになったと語った。
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