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  • 執筆者の写真サエグササエル

西川きよし、大御所になっても変わらぬ礼儀作法を作った内弟子・付き人時代

西川きよしが2021年7月14日放送のTBSラジオ『伊集院光とらじおと』にゲスト出演。芸人になるために弟子入りした時の事や、吉本興業に入り、白木みのるの付き人をしていた時代の事を語った。



西川きよし登場直後、伊集院光は西川がTBS『オールスター感謝祭』で大勢のキャストの中から自分がいたことを覚えていたことと若手よりも角度深く頭を下げ、大声で「おはよう」と挨拶することに驚いたことを話した。その理由について西川は、「これはやっぱり、内弟子のおかげですね」と答えた。

西川は喜劇役者・石井均(いしい・きん)の、伊集院も落語家・六代目三遊亭円楽の弟子を経験している。

伊集院も、「録音した素材でも師匠のが流れてるとピリッとする」と弟子経験者ならではの感覚だと同調した。


西川は芸人を志すと、喜劇役者・石井均の所に9日間通い詰めて弟子となり、一時期は新宿百人町に住んでいた。

毎週火曜日には、新宿の地下にあった、軽四輪を手掛ける『コニー自動車』の社名を冠した『コニー均ちゃん劇場』で石井の劇団の公演が行われており、てんぷくトリオの戸塚睦夫や伊東四朗、財津一郎も出演した。


西川は内弟子として、師匠と兄弟子と3人で寮に住んでいた。

弟子の規まりで、入ってすぐに兄弟子がやっていた料理当番を担当することになり、当時16~17歳で、一度も料理をした事は無かったが、「できないなら辞めろ」だったので、母親がやっていた料理を見よう見まねで作っていた。

また、片付けが出来ていないなど、叱られるような事をすれば、食事抜きで白い壁に向かって3時間正座し、壁を見つめて将来について考えるよう言われたという。


上方の世界へ



西川は、石井が、NHKの朝ドラ『おちょやん』で描かれたような家庭劇の勉強に、一座を引き連れて来ていたのに付いて大阪、上方の世界へ足を踏み入れた。


そこで、当時当たり前だった和服姿から背広姿に変えて漫才をし、漫才の世界を変えた横山エンタツ・花菱アチャコと知り合う。

西川は彼らに世話になった最後の世代で、アチャコ氏にはおでん屋に連れてってもらい、夜中まで飲み、「しんどいけど勉強なりましたよ(笑)」となるほど世話になったという。

(ちなみに、後に相方となる横山やすしは、横山エンタツの孫弟子(やすしは、エンタツの弟子・横山ノックの弟子)にあたる。)


(しかしその後、アチャコ氏が病気になり、回復するまで2年かかると言われ、待ってられないとなった横山エンタツ氏は杉浦エノスケ氏とエンタツ・エノスケというコンビを結成して、吉本興業から再デビューした。)


その後、西川は石井均師匠から、石井が松竹の寮住まいで、今いる劇団員、作家、兄弟子で生活がやっとという現状のため、西川の面倒まで見てあげられるかわからないとなり、これからの若い人を出そうとしている吉本興業を紹介してやると、エノスケ師匠に紹介状を書いてもらい、吉本興業へ入る事になった。


そして吉本から、なんば花月へ行くように言われ、喜劇役者・白木みのる氏の付き人に。

実は西川は石井の弟子になる前に、ミヤコ蝶々、藤田まこと、白木みのる、佐々十郎の元にも弟子入りに行ったが断られていた。

だが再び顔を合わせた白木も西川の顔を覚えており、「おっ!お前、俺の所に弟子にしてくれって来たよな? あの時断ったけど、あの時の弟子がケンカして辞めたから、頼むわ、手伝ってくれ」と向こうから頼まれて弟子になることができたという。

当時、月収6000円から税金を引かれて、手取り5400円だったところに、白木師匠から1万円もらえて、15400円になった。その頃、申告で税務署に年収72000円の書類を見せたら、役所の人に同情されたという。



付き人になった当時、白木は『てなもんや三度笠』『スチャラカ社員』などのテレビ喜劇に生コマーシャルなど大忙しで、夜中まで稽古し、朝から舞台、そして師匠たちのパシリなど、西川もものすごい忙しく、ものすごい勉強になったという。


また、白木師匠と新幹線に乗った時は、師匠がグリーン車の席に座るのだが、140㎝と背が小さいので足置きまで届かず、西川は「お前、ここ座っとけ」と足置きの所に座っているよう言われて床に座らされた。だが、後で検札に来た車掌に怒られたという。


休まない理由



この日は舞台の休演日で、伊集院は「大御所なんだから休んでくださいよ」と気遣ったが、西川は「休むと不安になるので休まない。明日のエネルギーを蓄えようとか思わない」という元気さだった。



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