2021年10月24日放送のTBSラジオ『日本生命presenets 石橋貴明のGATE7』に、90年代黄金時代のヤクルトで主力として活躍した飯田哲也氏がゲスト出演。ID野球の提唱者、野村克也監督との思い出を語った。
1986年から2006年まで現役として活躍し、そのほとんどをヤクルトスワローズで活動した飯田氏。
パーソナリティーの石橋から「いいプレイをした時に、野村監督ってどんなこと言ってくれるんですか?」という質問に、飯田は「なんにも言ってくれないです」と返答。
野村克也監督はホームランを打ってもベンチから立ち上がって出てくることもなかった。
ただ試合後の監督インタビューでは、「飯田がナイスプレイしてくれた」と語ってくれていたそうで、それを聞き、褒めてもらったと嬉しかったという。
だが、現役時代は褒められたことがほとんどなく、野村監督は“やって当たり前”と考えていた厳しい人物だった。
野村氏は著書で、「一流になると褒めない」という言葉を記しており、褒められている内はまだまだ、という考えで、飯田は「けなされますけど、褒められなかったです。言われなくなって、認められたんだと思いました」と振り返った。
さりとて、さすがにヤクルトが優勝した時は、後で、「お前ら、ありがとうな」と言ってくれたという。
阪神・楽天時代の野村監督
しかしその後、野村監督が阪神や楽天で監督をしている時には、ベンチから立って、活躍した選手を出迎えていたので、それを見た飯田は「あれ?変わっちゃったな…」と思ったという。
野村の人柄を知る飯田は、阪神時代の変わりように違和感を感じ、「新庄(剛志)をピッチャーにするとか絶対にありえない人だったんで」というぐらい異例の采配に、「大阪のファンに負けたんですかね?」と推論を述べた。
飯田氏は楽天の選手時代に、監督として就任した野村氏と再会。あれだけ近寄れないオーラを放っていた野村氏が「おい、山崎、昨日どこ行ったんや?」と選手と気軽に会話している姿を見て、「これはありえない」とかなり驚いたと語った。
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